空冷四気筒エンジンのCB
わたくしキタオカ、空冷エンジンが好きです。だから空冷贔屓です。
シャキーンッ!と回る水冷も気持ちいいんですけどね、空冷エンジンってスロットルを開けて加速するまでの間に、半瞬の間というか……機械が動き出す手応えみたいなのを感じるんですよ。
だから好き。ということで今回は空冷四発エンジンのCB1100RSです!
でも味わい空冷エンジンに『RS』ってどうなの? 速い必要なくない?
……今はCB1000Rだってあるんだしね。
CB1000Rってこんなバイク!
ということで、じっくり乗ってみます。
都心を抜けて西へ。奥多摩方面へぶらりと走りに出ました。
基点として、JR武蔵五日市駅からスタート。まぁ、ここまでも普通に走ってきているんですが……なんとなく区切りとして(笑)
梅雨で天気が安定しません。晴れたり曇ったり。でも雨さえ降らなきゃバイクは楽しいからいいんです!
ちなみにこっちのほうへくると、古い建物がちらほら。そういう風景を見つけると、CB1100は無性に写真を撮りたくなります。
ヘッドライトからシート後端へ抜けるデザインのラインがフラットですから、やっぱりレトロな風景によく馴染む。
こういうのも、このバイクの楽しみかたのひとつですね。
奥多摩方面へ向かいます。
このエンジン、素晴らしいです。3速とか4速あたりのギアを使って、時速50~60km/hで流すのにストレスがまったくない!
1000ccオーバーの排気量で、ここまでゆっくり走れるバイクはかなり貴重だと思いました。
最高出力90馬力。それを7500回転の低さで発生します。最近は高回転型エンジンだとピークパワーを12000~13000回転で発生なんていうエンジンも多いですから。
そこから考えると、かなり低~中速重視。最大トルクも5500回転で発生。これが一般道ペースでの走りでの快適さにつながっています。
そしてサウンド! これはもう文句ナシ!
みなさんもこのバイクに触れる機会があったら、エンジンをかけて空吹かしでサウンドを聞くんじゃなく、走らせて聞いてください。
エンジンに負荷が掛かった状態での加速音。このときの排気サウンドの旧車然とした趣には本気でうっとりしますよ!
でもやっぱり1100cc
そのサウンドを聞きながら走っていると、いつの間にか60km/hアンダーの速度に落ち着いてしまうCB1100RSですが、スロットルをひと開けすれば、立派に加速します。
当然です。だって1100ccもあるんだもんね。
軽い山道はギアチェンジすることもなく、スロットル操作だけでスイスイ走るのが楽しいバイク。
とにかく使えるパワーバンドが広い印象です。
のんびり走りを楽しみたい、というライダーには、積極的にオススメできるリッタークラスじゃないでしょうか。
こういう風景に出会うと、先を急がずに停まろうと素直に思えますからね!
一体どこが『RS』?
でも普通に乗っていると、これのどこが「RS」なんだろう?って思いました。
いちばんの特徴は前後ホイールが17インチだっていうことですが……
兄弟車のCB1100EXは前後18インチ。きっとEXは穏やかなハンドリングなんでしょうけど、今回はEXとRSを比較してる訳じゃないのです。
ぶっちゃけますと、RSのハンドリングも充分に穏やかな気がしています、
リヤサスもRSは専用設計です。
でも、先ほどからお伝えしているように、普通に走るのがものすごく快適なんですよ。
この時点では本当に困ってました……真面目にRSっぽさが見当たらなかったので……
しかし、奥多摩周遊道路でついに見えました! RSのRSたる理由が!