年間100本以上の映画を鑑賞する筆者が独自視点で映画紹介。
今回はジャッキー史上、最高のオープニング成績を記録したコミカルアクションムービー『スキップ・トレース』。香港警察の刑事が、香港暗黒社会の黒幕逮捕を巡って、米国人詐欺師をパートナーに活躍する・・・・。

ロシアから香港へ・・・陸路を通って重要参考人を保護する老刑事の戦い

香港の暗黒社会を牛耳る黒幕マタドール。その正体は謎に包まれていて、誰も知らない・・。

かつて相棒をマタドールに殺され、その娘を実の子のように見守ってきた香港警察のベニー・チェン刑事は、マタドールの正体を暴く鍵となる米国人詐欺師コナーの存在を知る。ベニーは、ロシアンマフィアのボスの娘に手を出したために拉致されたコナーを救い出し、香港に連れ戻そうとするが・・。

香港ギャング、ロシアンマフィア、香港警察の三つ巴の戦いが始まる。

シリアスさを廃し、コミカルさと激しいアクションを織り交ぜた、ジャッキー映画の王道的手法が復活

このところ、全く笑顔を見せないシリアスな演技が目立っていたジャッキー・チェンだが、本作では大成功したハリウッドとのコラボ作品『ラッシュアワー』に通じる、本来の面白カッコいいアクションスターとして、はまり役を演じている。

相棒コナーを演じるのはジョニー・ノックスヴィル。日本では無名だが、飄々として陽気でテキトーな詐欺師を軽々と演じていて好感もてる。

全体的にはまさしく王道のジャッキー映画であり、おなじみのカラダを張ったアクションも健在。
ただ、さすがに60歳を超え、かつてのスピードは潜め、ファイトシーンを含むアクション全体がかなりスローだ。

映画全体としては昔ながらのジャッキー映画で、楽しく見られる好作品と思うが、カンフー映画のレジェンドの衰えをはっきり目にしてしまうというところは、やや切ないか。その意味では、本作はジャッキーらしさが見られる最後の作品となるのかもしれない。

画像: 映画『スキップ・トレース』本予告編 www.youtube.com

映画『スキップ・トレース』本予告編

www.youtube.com
コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.