年間100本以上の映画を観る筆者が、今すぐ観るべき映画をご紹介。
スーパーヒーローたちが第集結するマーベル・シネマティック・ユニバース「アベンジャーズ」シリーズの最新作は、ついに最恐のラスボス”サノス”と、地球の平和を守るヒーロー軍団アベンジャーズの直接対決。

おなじみの面々に、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーが加わり、最高潮へ

本作は、マーベル・シネマティック・ユニバース(異なるマーベルコミックのヒーローたちを、同じ世界観でクロスオーバーさせ、世界的に大流行させたハリウッドきっての戦略的制作シリーズ)の最新作であり、集大成である。

これまで断片的に語られてきた謎が一気に一本の糸へと繋がり、意味を為してくる。
今回、いままでのすべての事件の黒幕として描かれるのは、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに登場した悪玉サノス。彼は宇宙誕生時に生まれたとされる6つのインフィニティ・ストーンを全て集めようとしている。この不思議な石は魂、力、空間、現実、時間、精神の6つのエレメントを象徴するもので、これらをまとめると宇宙の支配者になれるというのだ。

いままでのアベンジャーズのシリーズで言えば、ロキの杖から発見され、ヴィジョンの額に埋め込まれたのが精神を意味するマインド・ストーン。ドクター・ストレンジが首から下げているのが時間を意味するタイム・ストーン。
これらを奪うために、サノスとその軍団が地球にやってくる、というわけ。

ただ、このサノスは単に宇宙の支配者になりたい、という欲望の権化であるのではなく、むしろ宇宙の平和を実現しようとする、ある意味崇高な目的を掲げている、というのが深いw。

彼はインフィニティ・ストーンの力によって宇宙の生命体の数を半分にすることで、資源の枯渇を防ぐ、という目的を持っている。逆に言うとその目的のために、宇宙のいたるところで虐殺を続けている、一種の狂信者なのだ。

彼の義理の娘であるガモーラがガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーであることから、この世界観が共有されることになり、さらにマイティ・ソーシリーズの新作である『マイティ・ソー バトルロイヤル』でアスガルドを脱出したソーたちが出くわしたのがサノス軍、そして『ブラックパンサー』で姿を現した謎の国家ワカンダが地球防衛の最終ラインになっていく、という本作の設定に繋がっていくのである。

シリーズ始まって以来の、XXXXXなエンディング?

本作は現在のキャストで描かれるマーベル・シネマティック・ユニバースの最終章であるとされる。
スター・ウォーズの最新作である「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」がそうであったように、本当のラストへと繋がる過渡的な役割を与えられた作品であり、謎は解明されたものの、問題は何一つ解消されずに終わる作品だ。

逆に言うと、大団円へと走り込んでいくための最後の助走、というのが本作だ。

しかし、いつにも増して激しくド派手なアクションは、見ていて痛快であり、どうあっても見逃せない作品である。

できるだけ大きな画面で、ゆったりとした気分で観る。それが正解。
お祭りには参加することに意義がある、ぜひこのゴールデンウィーク中にどうぞ。

画像: 「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」本予告 www.youtube.com

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」本予告

www.youtube.com
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