ヤマハ・ファクトリーに死角なし? 2つの決勝レースを見事制覇!
土曜日のレース1は、まずカワサキの渡辺一馬がトップに立ち、中須賀、高橋巧(ホンダ)、野左根航汰(ヤマハ)、渡辺一樹(スズキ)の先頭集団を引っ張る展開となりました。そして18周レースの14周目、デグナーカーブ立ち上がりで中須賀が渡辺をパスしてトップに浮上すると、あとはグングン後続との差をつけて、そのままゴールに1番で飛び込みました。
日曜日のレース2は、HRCのホンダCBR1000RRWを駆る高橋巧と中須賀の一騎打ちという展開になりました。オープニングラップから首位を守る高橋に、中須賀がしっかり食らいつく状態で周回を消化。レースが動いたのは15周目。第1〜第2コーナーで高橋をパスして中須賀がトップに浮上します。しかし、すぐに高橋が抜き返して首位を奪い返すバトルに会場が湧きます!
中須賀は16周目のスプーンカーブで高橋に再アタック! 見事高橋をパスしそのままリードを拡大することに成功。そのまま優勝した中須賀は、今期開幕から4連勝を記録! そして昨年からの連勝記録を8まで伸ばしました!
トライアウトは今回13台を選抜!
JSB1000におけるヤマハとホンダの2大ファクトリー対決は、今のところ中須賀を擁するヤマハが一歩も二歩もリードしている印象ですが、鈴鹿8耐までにHRCやカワサキ、そしてヨシムラやモリワキなどの勢力がどれだけこの差を縮め、並び、追い抜くことができるか・・・これからも目が離せません!
なお鈴鹿8耐出場権をかけたトライアウトは、土曜日のレース1が対象でした。決勝進出は44台だったので、なんと今回は30台が予選落ちとなりました! トライアウト対象上位13チームに与えられる参戦権は、21位の酒井 大作(Motorrad39・BMW S1000RR)が対象チーム内最上位で獲得。そのほか長尾 健吾(NCXX RACING & ZENKOUKAI・ヤマハYZF-R1)、小島 一浩(Honda緑陽会熊本EWC2・ホンダCBR1000RR)などが見事参戦権を2ndステージで得ています。
泣いても笑ってもこれが最後・・・のトライアウトFINALは、5月26日(土)〜5月27日(日)の鈴鹿・近畿選手権シリーズ第2戦 鈴鹿サンデーロードレース JSB1000《8耐トライアウト》クラスとなります。選抜チーム数は6〜24 チームと幅がありますが、これはシード権を保有するチームの参加意向及び17-18EWC(世界耐久選手権)年間契約チーム数により選抜数が増減する・・・ためです。
日本最大のロードレースイベント、鈴鹿8耐出場をかけて戦いもまだまだ熱く続きます! どのような結果になるのか・・・5月末のトライアウトFINALに注目しましょう!
全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 鈴鹿 レース1 リザルト
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 38'10.865
2 高橋 巧 Team HRC. Honda Honda 1.961
3 野左根 航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 7.895
4 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN Kawasaki 8.393
5 渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTUL Suzuki 9.510
6 秋吉 耕佑 au・テルルMotoUP RT Honda 32.766
全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 鈴鹿 レース2 リザルト
1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM Yamaha 38'10.000
2 高橋 巧 Team HRC. Honda Honda 2.128
3 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN Kawasaki 12.708
4 津田 拓也 ヨシムラスズキMOTUL Suzuki 15.178
5 渡辺 一樹 ヨシムラスズキMOTUL Suzuki 15.878
6 前田 恵助 YAMALUBE RACING TEAM Yamaha 47.581