3年半過ごしたMVアグスタから、ホンダに移籍!
2004年に英国スーパースポーツ選手権へのフル参戦を始めた英国人ライダーのキャミアは、2005年に同クラスのタイトルを獲得(ホンダ)。そしてヤマハに乗った2009年には7戦以外の全レース優勝(19勝)でBSB(英国スーパーバイク世界選手権)王者に輝きました。
そして2009年以降はSBK参戦しましたが・・・2014年までアプリリア、スズキ、BMWに乗るもこれと言って特筆すべき成績を残すことなく過ごし、彼を終わったライダー呼ばわりするファンも少なくはありませんでした・・・。
2014年SBKのU.S.ラウンドでMVアグスタに乗ったキャミアは、翌2015年からMVのファクトリーライダーに起用されます。現在に到るまで、カワサキとドゥカティの両ファクトリーが支配していたSBKシーンで、キャミアは弱小ファクトリーのマシンであるMVアグスタF4を駆り、セカンド・サードグループ争いで光る走りを見せるようになりました。
低迷するSBKのホンダで、救世主になれるか!?
そして2018年シーズン、キャミアは「レッドブル・ホンダ・ワールド・スーパーバイク・チーム」に移籍しました。昨年元MotoGP王者のニッキー・ヘイデンが自転車トレーニング中の事故で死亡し、エース不在となったシーズンを過ごしたホンダ勢に、エース格として迎えられることになります(チームメイトはアメリカ人ルーキーのジェイク・ギャグネです)。
あくまでテストはテストではありますが、1月末のポルティマオ(ポルトガル)での合同テストでは、2日目に王者ジョナサン・レイ(カワサキ)の1分41.485秒に次ぐ1分41.623秒の2位タイムをホンダCBR1000RR SP2で記録。昨年SBKであまりいいところのなかったホンダとしては、これは明るいニュースでしょう。
今年のSBKも、カワサキ対ドゥカティの2大ファクトリーの激突! という構図には大きな変化はないと思いますが、ホンダのエースとなったキャミアがどれだけ上位に食い込めるか、ちょっと個人的に楽しみにしています。今月19、20日のフィリップアイランド(オーストラリア)のテスト、そして23〜25日の開幕戦(同会場)を楽しみに待ちましょう!