かつてホンダと合弁会社をやっていたことで知られるインドのヒーロー・モトコープが、非常に興味深い試作車を開発していることをご存知でしょうか? 一体どんなカタチで市場に投入されることになるのか・・・注目です!

すんごいトルクを発生・・・と公表されていますが・・・!?

ヒーローが開発中の「RNTコンセプト」はその名の示すとおり試作車でありますが、すでにその存在は2014年にヒーローから公表されています。

RNTコンセプトの公表されているスペックはかなりスゴいです! まずエンジンは150ccのディーゼル単気筒。これに小型化されたターボチャージャーを組み合わせることで、13.5馬力を発生させます。

馬力の数値は「まぁ、それくらいかな?」と思ってしまいますが、スゴイのはトルクです! 約3.56kg-mって、排気量が大きいガソリンエンジン2気筒のカワサキ・ニンジャ300を上回るトルクです! そしてさらに約1.3馬力のハブモーターを前輪に与えることで、2輪駆動を実現しています。

画像: ヒーローのRNTコンセプト。車体の前側にも後ろ側にも荷物が積めるようにデザインされています。なおリア左右には民族衣装のサリーの巻き込みを防ぐガードになっており、キャリアとしても兼用できます。 shifting-gears.com

ヒーローのRNTコンセプト。車体の前側にも後ろ側にも荷物が積めるようにデザインされています。なおリア左右には民族衣装のサリーの巻き込みを防ぐガードになっており、キャリアとしても兼用できます。

shifting-gears.com

はたしてどれくらいの価格で、市場に投入されるのでしょうかね?

ご存知のとおり、小型ディーゼルエンジンは20:1くらいと、ガソリンエンジンよりもはるかに高い圧縮比設定になっています。そのためガソリンエンジンより堅牢な作りにする必要があったり、高圧の燃料噴射システムが必要になったりで、製造コストは割高になります。

画像: ヒーロー・モトコープのCEO、パワン・ムンジャルとRNTコンセプト。「このモデルを市販するには、我々にはもっともっと多くの研究が必要だ」と語っていました。 rideapart.com

ヒーロー・モトコープのCEO、パワン・ムンジャルとRNTコンセプト。「このモデルを市販するには、我々にはもっともっと多くの研究が必要だ」と語っていました。

rideapart.com

ガソリンエンジンよりコストのかさむ小型ディーゼルを採用し、さらにコストのかかるターボチャージャーを組み合わせる・・・これはやはり、RNTコンセプトがディーゼルエンジンならではの燃費性能と安い燃料コストにフォーカスしているのでしょうね(おおよそですが、同出力ならばガソリンエンジンに比べてディーゼルエンジンは30〜40%も燃費が良いです)。

ヒーローがどれだけこれらの技術を盛り込んだRNTを安価に生産できるのでしょうか? 海外メディアの報道によると6万5,000から8万ルピー(約11万1,000〜13万7,000円)という予想もありますが・・・。

ともあれ、実用車としてとても働き者になりそうなこのモデルが市販化されることになれば、かなりのヒット作になるのではないでしょうか? 2018年、または2019年に市販されるか・・・? と海外メディアの報道では伝えられていましたけど・・・続報を楽しみに待ちたいです!

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