もちろん排気量は1,000cc以下、となります・・・
ドゥカティワークスチームが今季SBKで使うのは、昨年同様2気筒のパニガーレRです。ご存知のとおりパニガーレV4は1,103ccですから、4気筒1,000cc以下というルールのSBKでは使えません。
テストライダーであるロレンゾ・ザネッティが乗ったSBKホモロゲ版V4は、当然1,000cc以下になっております。チームマネージャーのセラフィーノ・フォティによると、この車両はまだベーシックな状態で、これから1年かけて何度もアップデートが施されるだろう・・・とのことです。
ふりかえればかつてドゥカティは、2015年モデルとして1,285ccのパニガーレを出したあとに、ホモロゲーションモデルのパニガーレRを登場させました。SBKに限らず、世界のだいたいのレースレギュレーションは、2気筒は1,200ccという制限でした。まず排気量がレースレギュレーションのリミットを超えるストリート版を出し、その後ホモロゲという流れはこのV4も一緒のワケです。
最初の一歩・・・ではありますが、タイムはやはり気になります・・・
精力的に周回を重ねたザネッティですが、果たしてそのタイムはライバルたちと比べるとどんな感じだったのでしょうか? まだ開発初期なので、そこで速い遅いを論じることはできませんけど、やはり気になるのが人情? というものです。
冬季SBK合同テスト初日の1月23日の結果は、1位が昨年度王者のジョナサン・レイ(カワサキ)で、タイムは1分39.862秒でした。一方ザネッティは1分41.665秒で15位。レイに約1.8秒遅れるタイムでした。2日目の24日は、レイのチームメイトのトム・サイクス(カワサキ)が首位で1分38.889秒を記録。ザネッティは18番手で、サイクスに約2.3秒遅れとなっています。
この結果は、初のテストとしては上々の出来と言えるのではないでしょうか? フォティはワークスライダーのチャズ・デイビスやマルコ・メランドリも、今後テストでホモロゲ版1,000ccのプロトに乗ることになる、とコメントしています。
今年のSBKがどうなるか楽しみですが、パニガーレV4・R? が主戦となる2019年のSBKが、今から楽しみですね! ←気が早すぎ?