幼い少年が生き別れた家族を、25年の歳月を経て探し出す感動ストーリー
僕は子供が必死になって辛い境遇を耐えていく姿を描く話に弱い。なぜだか、涙腺が崩壊して、決壊したダムのようになってしまうのだ。
本作は、実話を元にして描かれた、奇跡的な母子の物語だ。インドの片田舎で母と兄と幼い妹と暮らしていた5歳の少年サルーは、運命のいたずらか、家族とはぐれて、故郷を遠く離れたカルカッタで迷子となる。悪意ある大人たちに追われながら一人生き延びた彼は、ストリートチルドレンとなるが、運良くオーストラリア人夫婦の養子となり、タスマニアで成長する。
生まれ故郷の言葉(ヒンディー語)さえ忘れてしまうサルーだったが、あるとき友人からGoogle Earth(グーグルアース)を教えてもらったことで、故郷を探す手がかりを得る。育ての親には打ち明けられず、後ろめたさに思い悩むサルーだが、やがて生き別れの母や兄妹たちとの再会の手がかりを見出す・・・・。
果たしてサルーは生き別れの家族に再びまみえることはできるのか。実話をベースに描かれた、感動の映画化。
Google全面協力の映画化。
Facebookの初代社長であり、P2Pアプリの草分けである音楽共有サービスナップスター(Napster) の共同創業者であるショーン・パーカーはテクノロジーだけが世界を救う、と言った。その言葉通り、普通ならありえない、25年もの月日を経た迷子が生家を探し出すという奇跡を産んだのはGoogleが作ったテクノロジーだった。
本作の映画化にはGoogleが全面協力したという。iPhoneで初めてGoogle Mapアプリを起動したときに、鳥肌が立つくらい興奮したことを思い出すが、本作を観て、改めて人を感動させるくらい凄いアプリヤサービスを作りたいと思った。
テクノロジーが世界を救う。それは本当だ。
この映画が、それを証明している。