アフリカツインにDCTが設定された時にはかなり驚いたけれど、X-ADVって、それ以上に斬新な新しいオートバイだと思うんです。だって、1台の中に、すべての「走り」が凝縮されているんですから!?
オートマチック"DCT”だからこその新しさ
2016年にX-ADVが発表され、そのプロモーションビデオをみた瞬間、ボクは「さすがホンダだ!やってくれたぜ」って心の中で快哉を叫んだ。
なんと、スクーターに近しいスタイルのオートバイが砂塵を捲き上げてダートを爆走しているのだ。これにはなんだかスカッとした。快適とか便利とかじゃない、男らしい世界観。
そうそう! ボクたちはこういうDCTのバイクの登場を待っていたんです!
2018年モデルのX-ADVは、さらにスゴい!?
ちなみにボクは毎日、通勤で往復80㎞くらいをオートバイで走る。
だからビックスクーターがあると便利なんだろうな、とよく思うのだけれど、なぜか「便利」とか「快適」を理由に、それらを選ぶ気にはなれなかった。やっぱり「オートバイ」に乗っていたい、という想いが、ココロのどこかにあるんだと思う。
もうひとつ言うとボクは、アドベンチャーバイクに感じる浪漫が好きで、それ以上にツーリングが好き。純粋にワインディングを走るのも楽しいし、なかなか走りに行けないけどオフロードも好き。
そんなボクにとってX-ADVっていうのは、ボクの好きなものと実用性が全部詰まった夢のパッケージだったんです。
走り出した瞬間、ヤバいと思った……
ボクは今、冒険バイクとオフロード車とツアラーとアメリカンクルーザーを贅沢にも4台、所有しています。でも、X-ADVを手に入れたら、これしか乗らなくなるだろうな、と戦慄したんです。
750㏄の2気筒エンジンはクルーザーのようなテイスティな鼓動感があるからツーリングでも飽きそうにない。ワインディングは軽快に走るし、DCTのおかげで、きちんとスポーティなコーナリングも楽しめる。
しかも、軽いダート程度ならば、しなやかな足周りを頼りに飛び込んでいけるし、オートマチックだから通勤だって快適。
もちろん、それぞれのジャンルには特化したオートバイには、固有の魅力が濃厚で、深い面白さがあると思っています。
でも、X-ADVはすべてのシーンで及第点の走りをそなえつつ、そこに「気軽」と「快適」がドカンと上乗せされている。一度このラクを知れば、戻れなくなりそうだと思った訳だ。
なんてことった……X-ADVはボクの欲しいものが全部オールインワンになっている……
しかもカッコいい……っていうかスタイルが、これまでになく新しい!
『1台ですべてを満たすオートバイ』って、ひょっとしてX-ADVのことなんじゃないの!?