長年勤めてきたテレビ局を辞め、自由な生活を求めてほぼ廃墟化したカフェを借りて住み着いた松ちゃん。
松ちゃんに懐いているゼファー乗りの若者、自称ソウルスピード。道路工事のバイトで腰を傷めた彼に松ちゃんはどうにも冷たくて・・・?
Mr.Bike BGで大好評連載中の東本昌平先生作『雨はこれから』第26話「耳鳴り奥のブルース」をご紹介。
©東本昌平先生・モーターマガジン社 / デジタル編集 by 楠雅彦@ロレンス編集部
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ギックリ腰の若者に、いつもながら冷たい松ちゃん・・・
オレ、ソウルスピード。ゼファー1100をこよなく愛するイケてる男、のはずが、道路工事のバイトでギックリ腰になっちまって、歩くのもシンドイたらねえよ・・まったく。
痛めてから三日後、ちったあマシになったんで、松ちゃんに会いにいったらよぉ、「前はコンビニのバイト、一週間も続かなかったじゃないか。力仕事もできないとなるとイヨイヨだめかあ!?」と冷たい言葉を浴びせられる始末。
痛いの情けないので、もう返す言葉もねえよ・・・。
ご機嫌伺いにコーヒーを淹れてみたソウルスピードに、やっぱり冷たい松ちゃん
ちっとは優しくしてくれてもいいじゃねえかと思いもするけどさ、呆れる松ちゃんの気分もわかるのがまた情けないところさ。ご機嫌とりに、リナに代わってコーヒーを淹れてみたのさ。
そしたら松ちゃん、一口飲むなり「うえっなんだこりゃ?」としかめっ面をしやがる。
「お前、自分でコーヒー淹れたことないな」と睨まれてもよぉ、コーヒー飲みたけりゃ自販機で買うし、サテンにしけこみゃいいわけだし、そりゃ自分で淹れたことなんてなかったよ。だからといって、そんな怖え顔しなくたっていいじゃねえかよ・・・。
ふてくされてどこかに出かけてしまう松ちゃん(おとなげない?)
「淹れ方くらい覚えたほうがいいかもな」
そういうと松ちゃんはプイッと外へ出て、スポスタでどっかに行っちまった。
リナは「気にしなくていいから。すぐケロッと帰って来るから」と慰めてくれたが、俺としちゃあ、意気消沈もいいところさ。何をやってもダメなんだ、と呟くのが精一杯さ。
それにしたって、松ちゃんは怒りすぎだよ、何をそんなにイライラしてんのさ・・・・。
松ちゃんが苛立っている本当の理由は??
それは本誌でどうぞ。
大人だって色々あるんだよ、ほんと。
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