原題は『Arsenal(武器庫)』。邦題の『キング・ホステージ』とは、悪役・敵役なのに主役のように紹介されているニコラス・ケイジ演じるエディ・キングのキングと、彼が仕組む誘拐事件が人質をることからとったホステージ(人質)を組み合わせたもので、内容とは全く関係がない。
本来は、誘拐されたろくでなしの兄貴を救うために必死になるデキた弟の兄弟愛を中心とした、バイオレンスサスペンス。B級だが僕は嫌いではない。弟役のエイドリアン・グレニアーの演技は真に迫っていて好感。
年間100本の映画を観る筆者ができるだけマイルドに作品批評w

悪意と暴力の街に暮らす、身寄りのない2人の兄弟愛

身寄りがなく、劣悪な環境で少年時代を過ごした2人の兄弟。兄のマイキーは街を暴力で仕切るエディ・キングの手下として育ち、大人になってからも周囲からはろくでなし扱いされている。弟のJ.P.は長じて事業に成功するが、それはマイキーが自分が悪に染まることなく保護してくれたからだと理解し、やさぐれるマイキーを見捨てず慕い続けていた。

そんなとき、街の顔役キングによってマイキーが誘拐され、J.P.は身代金として35万ドル要求される。
警察に相談するJ.P.だったが、マイキーがキングとグルになって弟から金をせしめようとしている狂言だと一笑に付され相手にされない。J.P.の妻でさえマイキーを疑うが、J.P.はマイキーを一瞬たりとも疑わず必死に金を集め始めるとともに、マイキーを救うために友人の刑事サルに応援を頼む。J.P.の信念と熱意はキングの手からマイキーを救い出すことができるか?

『プラダを着た悪魔』でアン・ハサウェイの恋人役を演じたエイドリアン・グレニアーが、誰からも相手にされないダメな兄貴をひたすら信じるJ.P.を熱演。

邦題も公式サイトの紹介もひどすぎて笑える

本作はB級アクションで、テレビやDVDで酒を飲みながら見るならちょうどいい感じ。そう思ってみれば、悪い出来ではなく、なかなかに楽しめる作品だ。

日本向けの公式サイトだと、街の顔役ニコラス・ケイジと、正義の刑事(ジョン・キューザック)の対決、みたいな打ち出し方だが、冒頭の通りこれは全く違う。主役はあくまでJ.P.だし、テーマは”いまはろくでなしで落ちぶれてしまってはいるが、自分を必死に守り続けてくれた兄貴への、絶対的な信頼と愛情を持つ弟、の2人の兄弟愛”である。

(それにしてもニコラス・ケイジは仕事を選ばない・・・なんでこんな役を引き受けたのか、全く理解できないw)

内容自体は前述したように悪くない。マイキーがなぜ道を踏み外してしまったのか、J.P.がひたすらマイキーを愛するのかも、ちゃんと描いてあって納得できる。

配給会社は、日本人に馴染みのない俳優が主演の映画であっても、もう少し真摯な紹介の仕方をしてもらいたい。これではほぼステマに近いやり方であることを反省してもらいたいものだ。

さすがの僕も、このやり方には怒りを覚えずにはいられない。頑張ってるエイドリアン・グレニアーに謝れ、と言いたい笑。

画像: こちらが英語版のトレイラー www.youtube.com

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画像: 日本版だとこうなってしまう・・・w youtu.be

日本版だとこうなってしまう・・・w

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