TT16勝の英雄は、マクギネスに代わるホンダのエースになる?
ハッチンソンは現在TT通算16勝で、2010年には1大会で5勝という大記録を達成・・・その年の英国選手権でキャリアを終えるほどの大怪我をしますが、見事復活してTTの勝ち星を積み上げています。
2017年のTTではTyco BMWから出場し、スーパーバイクとスーパーストックTTで勝利。しかし、セニアTTのクラッシュで転倒し、今もその怪我の治療に励んでいるところです。来年のTTでもハッチンソンはTTの主役のひとりになるでしょうが、そのときに乗るマシンは2年所属したTyco BMWのS1000RRではなく、ホンダワークスのCBR1000RRになるのかもしれません・・・。
ハッチンソンの移籍が取り沙汰されている要因のひとつに、長年ホンダの看板を背負ったジョン・マクギネスがいよいよ引退するのではないか、という推測があります。今年のノースウェスト200のクラッシュで大怪我をしたマクギネスですが、もし治療が順調に進んで2018年シーズンのリアルロードレーシング界に復帰できたとしても、回復具合によっては花形クラスの1,000ccスーパーバイク系のクラスでは走らないかもしれない・・・と英国メディアのインタビューに答えています。
現役最多で、歴代1位のジョイ・ダンロップに次ぐ歴代2位の23勝を積み上げてきたマクギネスに代わる、ホンダのエースライダーとしてハッチンソンが起用される・・・という憶測含みのニュースに、TTファンの多くは大騒ぎしています。マン島TTだけでなく各地の公道レースで勝ち星をあげ、現在最強の公道レースのベースマシンと目されるBMW S1000RRから、今のところ公道レースの分野では目立った成績を残せていない新型CBR1000RRにスイッチすることは、ハッチンソンのキャリアにとってマイナスにしかならない・・・という声も多いです。
果たして彼は移籍するのか・・・今後の報道に注目です!
今のところ、ハッチンソンがホンダに加入・・・という確証は何ひとつありませんが、もしそれが実現すれば彼が新型CBR1000RRでどれだけの速さを披露するか・・・という楽しみにもなるのは確かです。2015〜2016年のTTで、彼はカワサキ/BMWで大活躍しましたが、TTファンの間ではあまり評価されていない新型CBR1000RRでも彼が活躍したら・・・ハッチンソンの株はさらに上がることになるでしょう。
しかし、多くのファンが心配するように結果を残せない可能性もあります・・・。どうなるのかは、移籍が決まってから案じれば良いのかもしれませんけど・・・ちょっとしばらくはハッチンソンの動向から目が離せないです。
こちらは、今年のハッチンソンのTTでのクラッシュシーンをおさめたマン島TTの公式YouTubeチャンネルの動画です。ちょっとショッキングな映像なので、視聴注意!ということでよろしくお願いいたします。