強い、強すぎるぜ、J.レイ!!!
第10戦のレース1は土曜日に行われましたが、なんとFP3(練習走行)でカワサキのトム・サイクスが大転倒→炎上という大きなアクシデントが発生しました。指を怪我したサイクスは、スーパーポールもレース1もキャンセル。ランキング2位争いの上では、これは痛い欠場になるかもしれませんね。
レース1はポールポジションからスタートのジョナサン・レイ(カワサキ)が、これぞ2年連続王者の走りと言わんばかりに後続を突き放す快走ぶり。2位のチャズ・デイビス(ドゥカティ)に6秒以上もの差をつける圧勝劇を見せつけました。
日曜日のレース2は、今期からのリバースグリッド制でレイは9番手からスタート。レース1で4位に入ったレオン・キャミア(MVアグスタ)が当初レースをリードしますが、みるみるうちに順位を上げてきたレイはわずか2周で先頭に立ってしまいます! 彼を唯一追いかけたのはまたしてもデイビスでしたが、なんと終盤に転倒してリタイア・・・。レイは今期4度目のパーフェクトウィンの週末を過ごすことになったのでした。
なんとレイが、SBKを卒業してMotoGPへ・・・?
レイのSBK3連覇は、今回の成績でほぼ確実・・・になった観がありますが、それよりも気になることがあります・・・。じつはこの週末の数日、欧州のメディアではこんなウワサ話が流れています。それは今期獲得したアンドレア・イアンノーネの不振に業を煮やしたスズキMotoGPチームが、代わりにレイを起用するんじゃないか・・・というウワサ話です!
ムラっけの多さはもとより、今期は不満タラタラで全然成績を残せていないイアンノーネを首にして、近年SBKでパーフェクトな王者ぶりの戦いをしているレイを起用する・・・というのは、いかにももっともらしい話にも聞こえます。MotoGPの興行を担うドルナとしても、新たな英国人MotoGPライダーの誕生は、英国での人気振興には美味しいハナシにも思えますからね・・・。
ちなみにレイは、ホンダ時代の2012年、ケーシー・ストーナーの代役としてレプソル・ホンダからMotoGP参戦を2回経験しています。サンマリノGP8位、アラゴンGP7位というのが、その時彼が残した記録ですが、カワサキに移籍してSBKで王者のなり方を学んだレイが、MotoGPを走ったらどうなるのか・・・気になります。ただし、現時点ではあくまでウワサにすぎない話です。こういうウワサを聞くと、もうシーズン終盤で、この手の報道が賑やかになるなぁ〜と実感しますね(苦笑)。
次戦SBKフランスラウンドは9月29日から10月1日に行われます。ひとまずはタイトルの行方と、ランキング争いに注目していきましょう!
2017 SBK第10戦ポルティマオ レース1結果
1. J.レイ カワサキ
2. C.デイヴィス ドゥカティ
3. M.メランドリ ドゥカティ
4. L.キャミア MVアグスタ
5. M.ファン・デル・マーク ヤマハ
6. J.トーレス BMW
2017 SBK第10戦ポルティマオ レース2結果
1. J.レイ カワサキ
2. M.ファン・デル・マーク ヤマハ
3. M.メランドリ ドゥカティ
4. E.ラバティ アプリリア
5. J.トーレス BMW
6. L.サバドーリ アプリリア
SBK2017 ランキング(第10戦終了時点)
1 J.レイ カワサキ 431
2 T.サイクス カワサキ 311
3 C.デイビス ドゥカティ 296
4 M.メランドリ ドゥカティ 250
5 A.ローズ ヤマハ 169
6 M.ファン・デル・マーク ヤマハ 166