ハリウッド版実写映画「Death Note /デスノート」が配信開始されたので、早速見てしまいましたよ、へへっ、人間て面白っ。
基本的には原作に忠実な作り(ちょっとライトが弱々しいけど・・)
空から落ちてきた(というか死神リュークが落とした)デスノート。殺したい相手の顔を思い浮かべながらノートに名前を書けば、相手を殺すことができる超強力な殺人ツールであるデスノートを拾ったのは高校生のライト・ターナー(原作では夜神月ですな)。
警察官を父に持つライトは正義感の強い青年。母親を無残に殺害した犯人が、まともな裁きも受けずにのうのうと暮らしていることに強度のストレスを感じながら生きていました。そこに、誰にも知られずに悪人を始末できるスーパーウェポンが手に入ったものですから、これは大変。
彼はキラと名乗り、神として世の中にはびこる悪を抹殺しようと決意するのです。
このあたりの設定、だいたい原作通りです。夜神月が超優等生x自信家、さらに冷静沈着であるのに対して、ライト・ターナー君がちょいと弱々しくて女々しい感じがするのは玉に瑕、ということでスルーできるレベルです。
名優ウィレム・デフォーが扮するリュークの造形も原作通りでいい感じ。ただし、原作のリュークが時折見せるちょっと間抜けな感じや、ユーモラスさは影を潜め、邪気を纏った、悪気のない悪意の塊という感じが、実に悪魔的で、メフィストフェレスもどきといった感じがします。
ちょっと思い切ったな、という設定は、ライトを追い詰める天才的探偵のLに、黒人俳優をキャスティングしたところ。ただ、ワタリとのやりとりや、甘い物好き、推理に没頭して寝ない感じなど、キャラ作りはしっかりしています。ぼくはこのL、嫌いじゃありません。
1時間40分くらいの作品ですが、なかなか見応えはあります。
どちらがより「デスノート」を再現しているかと言えば、藤原竜也さんと松山ケンイチさんの日本の実写版映画のほうが上かな、やっぱり。夜神月も原作に近い作りだったし、特に松山ケンイチさんのLは、まんま劇画から飛び出たくらいの激似でしたからね!
だけど日本版は前編・後編に分けた長時間ムービー。2時間足らずに抑えたところで、ハリウッド版もよくやった、と褒められるレベルです。ライトには夜神月が持つ冷酷さが欠けているし、ちょっと不用意なところが多くてツッコミどころはあります。また、Lは原作のLが持つちょっとおどけた感じや、妖精みたいな雰囲気はなくて、異常に頭がよいけどちょっと癇癪持ちというかエキセントリックな感じに描かれているので、好き嫌いが分かれそうです。
それでも、見て絶対損はしないと思いますよ。トーマス的には、しっかりじっくり楽しめました。
これでいいのだ。
いますぐNetflixにご加入を♡面白っ。
それにしてもNetflixのオリジナル作品群は見応えありますな。
デビルマンも漫画のムードを押し出した感じの作りで配信予定だそうだし、ほんと勢いあります。
もう地上波のドラマなんてみなくなっちゃいそうなぼくがいますです。