そうです・・・今期ヨシムラからJSB1000に参戦中のあの彼です!
過去15度、世界耐久選手権を制覇した名門チームのSERTは現在ランク首位に立っており、今期最終戦となる鈴鹿8耐で16度目のタイトルを狙っています。しかし、ライバルのGMT94ヤマハはわずか1ポイント差、そしてYARTヤマハも27点差でSERTの後を追い、逆転タイトルを狙うというシリアスな状況になっています。
そこでSERTは秘策?として、鈴鹿8耐で鈴鹿サーキットをよく知る日本人ライダーを起用したのでしょう。その男とは濱原颯道(はまはらそうどう)・・・今年ヨシムラにJSB1000ライダーに抜擢され、全日本を戦う話題のライダーです。
昨年、鈴鹿8耐公開テストで、濱原はSST仕様のYZF-R1で2分09秒台を記録。当時全日本での実績はほとんどない彼が、このような好タイムを残したことは大きなセンセーションを呼びました。そしてヨシムラから大抜擢され、今年JSB1000を走ることになったわけです。
今年のヨシムラの鈴鹿8耐メンバーにも選ばれるか・・・と思われましたが、じつは濱原は身長190センチの大男! 各選抜ライダーの体格が近いほうが、1台の車両で長時間を戦う耐久レースでは有利なのは言うまでもありません。既報のとおり、結局ヨシムラはエースの津田拓也に加え、シルバン・ギュントーリとジョシュ・ブルックスという実力派を起用しています・・・。
しかし、JSB1000で現在ランク5位と奮闘する濱原に白羽の矢を立てたのがSERTでした。2015年の鈴鹿8耐でSERTは4位に入っていますが、そのときのライダーでもあるV.フィリップとE.マッソンに濱原の組み合わせは、ランキング首位の座を守るための最善策、とチーム首脳陣は判断したのでしょう。
現在ランキング3位のYARTヤマハには野左根航汰が在籍していますが、世界耐久選手権の年間王者争いにもうひとり日本人ライダーが加わったことで、今大会の注目度はさらに大きくなったわけです。SERTの大型新人がどのような走りを魅せるか・・・期待しましょう!