予選でのちょっとした波乱?
土曜日の予選のスーパーポールで1番時計を記録したのは、今季既に5勝しているジョナサン・レイ(カワサキ)。しかし、アタック中にライバルのひとり、チャズ・デイビス(ドゥカティ)の走行をジャマしたという裁定から、4番グリッドに降格してのレースとなりました。なおレイに次ぐタイムを予選で叩き出したのは、レイのチームメイトのトム・サイクスでした。
決勝は今年の勢力図どおり、カワサキとドゥカティ、両ファクトリーの4台の争いとなりました。デイビス、レイ、そしてサイクスが抜け出し、終盤までハイペースで抜け出し、4位のマルコ・メランドリ(ドゥカティ)は彼らに離されて4位を走ります。
そして、3台の中からやがてサイクスが脱落。両チームのエース格のレイとデイビスの一騎打ちとなりましたが、なんと最後の最後でデイビスのパニガーレRがスローダウン。あと1周というところで悔しくもリタイアしました。そしてレイ、サイクス、メランドリの順で表彰台をゲットしています。
4位はシャビ・フォレス(ドゥカティ)、5位はロレンソ・サバドーリ、そして6位には新型ホンダCBR1000RRを駆るステファン・ブラドルが入りました。
レイ・・・強すぎ・・・
今季から採用の、レース1のリザルトを元にする「リバースグリッド」ですが、今のレイの勢いにはこの制度はあまり苦ではないかもしれません。3周目にはレイが早々と首位に浮上。そしてレイを追う2位につけるのは、チームメイトのサイクスでした。
普段なら、レイのスピードにサイクスがついていけない・・・という記事を書いているような気がしますが、今回のサイクスは最後の最後まで、レイに勝負をかけられる位置をキープします。しかし、最後の最後で勝負するものの、レイがサイクスのアタックを凌ぎきり、7勝目を手中におさめました。
なお4、5位はヤマハファクトリーのマイケル・ファン・デル・マークとアレックス・ローズがゲット。6位はMVアグスタに乗るレオン・キャミアが入りました。
この結果、レイ195、サイクス131ポイントと、カワサキファクトリーがランキング1-2を占め、これをドゥカティファクトリーのデイビスが111、メランドリが97ポイントで追う展開になりました。
次戦イタリアラウンドは、5月12〜14日に開催されますが、地元でドゥカティがカワサキに反撃できるか・・・要注目ですね!
SBKオランダラウンド 決勝結果
レース1
1:J.レイ カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
2:T.サイクス カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
3:M.メランドリ ドゥカティ パニガーレR Aruba.it Racing - Ducati
4:X.フォレス ドゥカティ パニガーレR BARNI Racing Team
5:L.サバドーリ アプリリアRSV4 RF Milwaukee Aprilia
6:S.ブラドル ホンダCBR1000RR Red Bull Honda World Superbike Team
レース2
1:J.レイ カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
2:T.サイクス カワサキZX-10RR Kawasaki Racing Team
3:C.デイビス ドゥカティ パニガーレR Aruba.it Racing - Ducati
4:M.ファン・デル・マーク ヤマハYZF-R1 Pata Yamaha Official WorldSBK Team
5:A.ローズ ヤマハYZF-R1 Pata Yamaha Official WorldSBK Team
6:L.キャミア MVアグスタ1000 F4 MV Agusta Reparto Corse