1980年代、当時の若者の心をがっつり掴み、ストリートを熱くした存在。
そう、ゼロハンスポーツ。原付免許(正式には原動機付自転車免許)で乗れる手軽さに、本格的なレスポーツライディングを実現する素晴らしい性能と、なりよりそのカッコいいスタイリング。
原付といえばスクーター、という今の時代には考えられない、とびきり素敵な存在が、かつてあったのです。
写真:松川 忍 / 南 孝幸 / 鶴身 健 疾走: 太田安治 / 国友愛佳
そう、ゼロハンスポーツ。原付免許(正式には原動機付自転車免許)で乗れる手軽さに、本格的なレスポーツライディングを実現する素晴らしい性能と、なりよりそのカッコいいスタイリング。
原付といえばスクーター、という今の時代には考えられない、とびきり素敵な存在が、かつてあったのです。
写真:松川 忍 / 南 孝幸 / 鶴身 健 疾走: 太田安治 / 国友愛佳
1982年12月に発売されたSUZUKI RG 50Γ(がんま)。MotoGPの前身であるWGPで1982年に優勝し、SUZUKIに世界一の栄誉をもたらした伝説のマシンRGΓをイメージして命名された名機です。このRG50Γを皮切りに、ゼロハンスポーツの興隆期は始まりました。もちろんそれ以前にもトレールタイプなどを中心に、面白い50ccスポーツバイクはありましたが、当時の高校生を熱狂させたのは、やはりこのガンマ以降のストリートモデルであったと思います。
その後一時原付スクーターの勢いに押されて、ゼロハンスポーツは低迷期に入りますが、1986年にYAMAHAがリリースした、ある意味禁じ手(w)と言える一発反攻が、レーシングマシンをかたどった、いわゆるレーサーレプリカを50ccで作っちゃうという暴挙(若者たちにとては福音!)であったのです。その後、各メーカーがこぞってこの分野に参入し、ストリートはさながらミニミニGPへとなったのでありますっ。
いまでは50ccというクラス自体の存在意義が揺らいでいる状態ですが、ぜひ再び手軽に乗れて、安くて速くて面白い、ゼロハンスポーツを、より大きなバイクへのエントリーとしてでもいいから、復興させたいものだな、とトーマス思うのであります!
コメントを読む・書く