オシリスの遺児ホルスは、玉座を奪い返すために盗賊ベックの力を借りるが・・・。
その場がテーマパークのアトラクションであるかのように錯覚させる、ド派手なファンタジームービー。
神と人間が共存していた古代エジプトを舞台としたスペクタル
舞台は古代エジプト。太陽神ラーが造ったこの国では、ラーが隱れ、その長子であるオシリスがあとを継いだ後も、神は王として君臨するも、人間たちも自由を保証され、平和に暮らしていた。
しかし砂漠の神セトが、兄であるオシリスを殺し、オシリスの子であり甥でもあるホルスの両目を奪った上で彼を追放すると、エジプトは一変し、人間たちは神の奴隷としてこきつかわれるようになった。
セトの暴虐ぶりをよしとしない多くの他の神々は、次から次へと歯向かうもことごとく鎮圧され、セトの力はどんどん大きくなっていく。
そんな中、恋人ザヤとの自由な暮らしを夢見る若き人間の青年ベックは、セトを倒せる唯一の存在と信じるホルスの”神の眼”を奪い返すことを思いつくが、片目だけを手にいれたところで事は発覚し、ザヤの命も奪われてしまう。
ザヤを死の世界から蘇らせるため、ベックはホルスの両目を取り返し、彼が王座を奪還する手伝いをすることを決意する。
王座を取り戻したい神・ホルスと、恋人を取り返したい人間・ベックのタッグマッチがここに始まった。
主人公を演じるのは将来有望な新星ブレンストン・スウェイツ
父の仇を討ち、王座を取り返そうと奮闘するホルスを援けるベックを演じるのは、オーストラリア生まれの俳優 ブレントン・スウェイツ。2017年夏に全米公開予定の「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」への出演も決まっているヤングスターだ。
映画館へ行こう。そう思わせる作品
本作は神話をモチーフにした冒険活劇。ド派手で、一種の体験型アトラクションだ。
僕はDVDで観たわけだが、やはり映画館のような大きなスクリーンで観るべき作品だし、大きな音や振動を楽しみながら、ギャーギャーキャーキャー声を出して騒ぐのが正解だと思う。
逆に言えば、単にストーリーを楽しむだけなら、スマホで映画をみるのもいいだろうが、シアターで楽しむことを頭から推奨するような映画作りは、戦略としてなかなかに正しいと思う。