長年勤めてきたテレビ局を辞めて、自由な生活を求めて、ほぼ廃墟化したカフェを借りて住み着いた松ちゃん。久しぶりに会った悪友と羽目を外したはいいが、なんとも後味の悪いことをしでかしてしまったらしい??
Mr.バイクBGで大好評連載中の東本昌平先生作『雨はこれから』第17話「嫌いになれない悪い奴」より
©東本昌平先生・モーターマガジン社 / デジタル編集 by 楠雅彦@ロレンス編集部

悪友との再会に泥酔した年甲斐もない男二人。

どのくらい寝ていたのだろう。寒さのあまりに起きた私は、最初は自分がどこにいるのか、なぜそこにいるのか、まったくわけがわからなかった。辺りを見回してみると、近くで床に顔を突っ伏して寝ている奴がいる。ガブだ。ということは、我々がいるのはガブがやっているライブハウスの中らしい・・。

ガブことガブ・ロウは私の中学以来の悪友で、アメリカ軍属の父親を持つハーフだ。どうやら我々は、久々の再会に浮かれて飲みすぎてしまったようだ。誰もいない店の中は雑然としたし、私のTシャツには血がついていた。ガブの顔も結構腫れているし、どうも二人で相当暴れたらしい。特に理由はないが。

画像1: 悪友との再会に泥酔した年甲斐もない男二人。
画像2: 悪友との再会に泥酔した年甲斐もない男二人。
画像3: 悪友との再会に泥酔した年甲斐もない男二人。
画像4: 悪友との再会に泥酔した年甲斐もない男二人。

親友の家に泊まり込んだ私を待っていたハプニング

ガブを抱えて店を出ると、彼は、俺ん家泊まればいい!と言った。「なっ、松ちゃん」
もちろん断る理由もないし、私もガブもまだだいぶ酔っていた。

画像1: 親友の家に泊まり込んだ私を待っていたハプニング

ガブの家にたどり着き、彼は私にベッドを使うように言うと、自分はさっさとソファーに横たわり、すぐに寝息を立て始めた。私も彼を追うように眠りに落ちた。
しばらくしてドアが開き、誰かが入ってきたが、私もガブも完全に寝入っていて、物音にはまったく気づかなかった。

後から知ったが、帰ってきたのはガブの恋人だった。

画像2: 親友の家に泊まり込んだ私を待っていたハプニング
画像3: 親友の家に泊まり込んだ私を待っていたハプニング
画像4: 親友の家に泊まり込んだ私を待っていたハプニング
画像5: 親友の家に泊まり込んだ私を待っていたハプニング

NTR2017

私が目を覚ましたのは、カーテンの隙間から朝日の光が差し込む時間だった。
ガバッとばかりに起きた私の横には、裸の女がいる。と、いうより私も裸だった。女はどうやらカブの彼女ということらしい。
私は寝ぼけて親友のオンナを寝取ってしまったようだ。女は私の動揺を見て「くくっ」と笑った。

画像: NTR2017
画像: 妖艶な笑みを浮かべる女。オンナは怖い

妖艶な笑みを浮かべる女。オンナは怖い

私は慌てて身支度をすると、ガブを起こすことなく彼の家を出た。彼女は「ゆっくりしてゆっくりしていけばあ?」と言ったが、それどころではなかった・・・。

酒の上のこととはいえ・・親友の恋人を抱いちゃったとしたら、あなたはどうする?

あなたが松ちゃんの立場なら?

  • 絶対言わない。きっと彼女も黙ってるだろうから、なかったことにする。
  • 電話して謝る。悪気はなかったんだから。酒の上の過ちだから、彼も許してくれるはず。
  • 冗談めかしてサラッと言う。なんなら今度三人で、みたいなw
  • いつか言うかもだけど、どうしたものか。どっちにしてもしばらく悩む。
  • 絶対言わない。きっと彼女も黙ってるだろうから、なかったことにする。
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  • 電話して謝る。悪気はなかったんだから。酒の上の過ちだから、彼も許してくれるはず。
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  • 冗談めかしてサラッと言う。なんなら今度三人で、みたいなw
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  • いつか言うかもだけど、どうしたものか。どっちにしてもしばらく悩む。
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画像: NTR SKISKI 全部酒のせいだ。
〜『雨はこれから』第17話「嫌いになれない悪い奴」より

私は、とにかくその場を離れた。

やっちまった。ぜんぶ酒のせいだ。

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