マツダとスバルは、他社とは一味違ったユニークなクルマ作りで独自の地位を築いてきた。ここでは50年以上にわたる両社の4輪史に確たる足跡を残した、名車の系譜、今回はMAZDA R360クーペをご紹介したいと思います。
MAZDA R360クーペ
16㎰のアルミ製V2OHVは軽乗用車初の4ストだが、軽量化のため動弁系にマグネシウム合金を使ったり、モノコックボディを採用して国産最軽量の車重380㎏を達成。60年の累計生産台数2万3417台は、軽乗用車の生産シェア64.8%に達するものだった。
戦後の日本車として、初めて「クーペ」を名乗った車であり、マツダが4輪乗用車に参入した初の車でもあるR360クーペ。丸みを帯びたコロンとしたボディーが可愛く印象的な1台で、後にロータリーエンジンの実用化に成功し、「ミスター・ロータリー」の異名を持つ、山本健一を開発リーダーに、生み出されたマツダの記念すべき1台でした。
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