セパンでのMotoGPテスト2日目が、現地時間昨日に行われました。当初は降っていた雨でトラックが濡れた状態でしたが、次第に乾いてからは多くのライダーが精力的に周回を重ねました。この日、注目を集めたのは、バレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスが所属するヤマハ・ファクトリーの、YZR-M1の"新型フェアリング"でした。

初日トップのケーシー・ストーナー(ドゥカティ)は未出走・・・

2日目、タイム的に目立ったのは、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)とビニャーレスでした。ふたりはこの日1分59秒台のタイムを叩き出し、1、2位の順位につけました。3位は初日同様奮闘した、ドゥカティ・サテライトのアルバロ・バウティスタ。そして4位にロッシが入っています。

画像: 昨年ドゥカティでMotoGP初優勝を記録したA.イアンノーネは、今年スズキのエースという重責を担ってGSX-RRに乗っています。安定感を身につければ、いい成績が期待されますね。 suzuki-racing.com

昨年ドゥカティでMotoGP初優勝を記録したA.イアンノーネは、今年スズキのエースという重責を担ってGSX-RRに乗っています。安定感を身につければ、いい成績が期待されますね。

suzuki-racing.com

5位は今年からステップアップでヤマハ・サテライトに加入のヨハン・ザルコ。6位はドゥカティ・サテライトのエクトル・バルベラ。ドゥカティ・ファクトリーのアンドレア・ドビツィオーゾとホルヘ・ロレンソが7、8位。なお初日トップタイムを出した、ドゥカティ・ファクトリーのテストライダーをつとめる元MotoGP王者のC.ストーナーは、2日目は出走しませんでした・・・。

画像: セパンテスト2日目の結果。ホンダ勢はファクトリーのマルク・マルケスが最上位の10位でした。 pbs.twimg.com

セパンテスト2日目の結果。ホンダ勢はファクトリーのマルク・マルケスが最上位の10位でした。

pbs.twimg.com

禁止されたウィングレットの代替案

2日目、ヤマハが走らせたYZR-M1には、とてもユニークなフェアリングが装着されていました。ここ数年ブームだった、アンチウィリー効果を狙ったフェアリングのウイングレットは、昨年限りで今年は禁止・・・となりましたが、YZR-M1の新型フェアリングはその代替案と言えるでしょう。

画像: 3年連続でランキング2位に甘んじているヤマハのエース、V.ロッシのYZR-M1。新型フェアリングを味方に、今年こそ悲願のタイトル奪還を果たすのでしょうか? pbs.twimg.com

3年連続でランキング2位に甘んじているヤマハのエース、V.ロッシのYZR-M1。新型フェアリングを味方に、今年こそ悲願のタイトル奪還を果たすのでしょうか?

pbs.twimg.com

新型フェアリングは、両側面が従来型よりもふっくらと膨らんでおります。そしてその内側には、小さなウィングレットが仕込まれているのです。これは尖った形状のものが外部に露出しないという、従来型ウイングレット規制レギュレーションに違反しない策・・・を考えて作られた仕様ですね。

従来型のウィングレットに比べ、この新型フェアリングがどれだけのダウンフォースを発揮するのかは定かではありませんが、きっと他メーカーも同じような対策フェアリングを今後のテストに投入してくるでしょうね。従来型ウィングレット規制が、今年のMotoGPにどのような影響を及ぼすか、とても気になります!

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.