マルケス対ベーカーの優勝争いを予想しましたが・・・意外な伏兵が?
スーペルプレスティジオは屋内のダートトラックコース(200m)で行われ、スーペルプレスティジオ・クラスはヒートレースの上位、そして敗者復活を果たしたライダーが、最終的にスーパーファイナルに進出し勝者を決します。
MotoGPライダーなどのトップ・ロードレーサー、そしてアメリカなどのフラットトラック競技の王者が集まるこの大会の注目度は高く、とりわけMotoGPクラス含む5つの世界ロードレース選手権タイトル保持者のマルク・マルケス(ホンダ)の人気は、とりわけ高いです!
スーペルプレスティジオで1勝のマルケスの最大のライバルは、このイベントで過去2勝をあげたアメリカのフラットトラック王者のブラッド・ベイカー(ホンダ)です。会場の8,900人のファンの多くも優勝はこのふたりの勝負・・・と思ったかもしれません。
タイトルのとおり、優勝は練習走行から好調を維持したマルケスでした。そして2位は・・・2010年のMoto2クラス王者のトニ・エリアス(スズキ)でした! 2016年はモトアメリカのスーパーバイククラスをGSX-R1000で走り、6勝をあげて年間ランキング3位になりました。2006年のMotoGPクラスでの1勝を含む、GP通算16勝のキャリアを持つ実力者ではありますが・・・MotoGPのシートを失ってからはSBK(世界スーパーバイク選手権)、そしてモトアメリカへと流れていったエリアスが、多くの強力なライバルを退けスーペルプレスティジオ2位になるとは・・・(エリアスファンのみなさん、すみません!)。
ただ、エリアス本人も「スーパーファイナルに進出できるとは期待してなかったよ・・・チームに感謝だね」とレース後にコメントしているくらいでした。ともあれ、もしこのイベントに敢闘賞があるなら、それは彼のものでしょう(拍手! パチパチパチ!)。
来年もマルケスは、本職=MotoGPでも大活躍しそうですね?
マルケス最大のライバルと言えるベーカーは3位に終わりました。本人もイベントは楽しめたが、この結果には満足していないとインタビューに答えています。また、本場アメリカでのレースに比べると、ここではナーバスになっていたとも・・・。やはりマルケスのホームで、マルケスの敵役をするのは相当プレッシャーがあるのでしょうね・・・。
なお日本からは大森雅俊選手が出場し、再びドリフト・コンテストのベストライダーに輝きました!素晴らしいですね!(こちらも拍手! パチパチパチ!)
なお動画は、今年のスーペルプレスティジオのティーザームービーです。
シーズンオフも絶好調!なマルケスに、来年もMotoGPで彼に勝たないとタイトルはとれない・・・と考えているライバルたちは脅威の念をいっそう強くしたでしょうね。天性の速さを備えたマルケスが2017年もMotoGPタイトルを防衛するのか・・・それとも誰かがその野望を打ち砕くのか・・・来年のMotoGP開幕が楽しみですね!