スーパースポーツの中心はかつて750㏄でした。これは当時のレースレギュレーションが大きく影響していて、特に4スト市販車ベースのTT-F1クラスの上限が750㏄になった1984年以降はレースでの勝利のために急激に高性能化しました。その頃も750㏄以上のスーパースポーツは存在したが、スタイルはともかく実質的にはスポーツツアラー的な存在でしかありませんでした。しかし90年代に入ると、よりパワフルで高性能なモデルを求める声が高まったこと、そして急激な技術の進歩によって、大排気量スーパースポーツの新しい扉が開かれたのです。

【2005】レース規則に合わせGSX-R1000が999cc化:スズキGSX-R1000

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フルモデルチェンジでエンジンはスーパーバイクレースのレギュレーションギリギリの999ccとされ全面刷新。最高出力は178PSを発揮し、パワーウエイトレシオは0.93kg/PSというハイスペックを誇る。

この2005年モデルのGSX-R1000でスズキはスーパーバイク世界選手権にワークス体制で参戦!当時圧倒的な強さを誇っていたDUCATIからタイトル奪取に成功したという経歴を持つ1台です。

【2006】ZX-10Rが初のFMCで高出力化!:カワサキNinja ZX-10R

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ZX-10Rとしては初めてのフルモデルチェンジ。高出力を追求するだけでなく、扱いやすさを両立させたエンジンや、アップマフラー化による空力特性の改善などにより、これまで以上にシャープな走りを実現して、スーパーバイクレースでの活躍を狙った。

前モデルの「暴れ馬」的な難しさを兼ね備えたスーパースポーツ(SS)として攻めすぎたモデルとなっていた事に対し、両極端とも感じられるスマートな乗り味を追求した「乗りやすい」SSとして再登場したZX-10R初のフルモデルチェンジモデルでした。

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