クラシックには、レインタイヤなんでありません・・・
1950年代のグランプリマシンがメインの「バリー・シーン・メモリアル・トロフィー」は、2日間でレース1とレース2が行われます。ライダーは2名1組で1台のマシンを駆る方式で、ルマン式スタートの後、第1ライダーがピットインして第2ライダーと交代することになっています。
グレン・イングリッシュと組んだマクギネスが勝利したのはレース2ですが、こちらの映像は激しい雨の中で行われたレース1の模様です。近代GPマシンと違って、このころのGPマシンにはレインタイヤなど存在しないのですが、そんなコトおかまいなしの熱い走りっぷりがスゴいですね・・・。
名手と名機のコンビネーションを動画でお楽しみください!
私も同じノートンの、後期型マンクスで遊びのレースをしていますが、雨の中でクラシック・ロードレーサーをレースペースで走らせるのってかなりコワいんですよね・・・。タイヤのグリップが落ちるので、ただでさえ慎重に扱わざるを得ないクラシック・ロードレーサーを、さらに慎重に操作しないといけないので、ラインディングの難易度がグンと上がるのです・・・。
この動画を見ると、いかにマクギネスがスムーズな操作を心がけているのかわかり、とても勉強になります。マン島TTライダーというと、スピード狂のキチ◯イ・・・という印象を持つ人が多いでしょうが、一瞬のミスがすなわち死につながることもあるTTコースは、クールでステディなライダーこそが生き残れるのです。
公道でもショートサーキットでも、そしてマン島TTのような行動を使ったリアル・ロードレーシングの世界でも、安全に速く走るには「クールなマインド」が大事なんだな・・・ということを、このビデオのマクギネスの走りに教わった気分です。皆さんもぜひご覧になってみてください。単気筒ロードレーサーのエキゾースト・ミュージックも楽しめますよ!