今年の2月にリニューアルされた、NEXCO東日本(東日本高速道路株式会社)関東支社の道路管制センター。
セキュリティの関係で詳しい場所は書けないけれど、埼玉県内の某高速道路インターチェンジ近くにある。
ここを見学する機会があったので、施設の内容を紹介しておこう。
ここではNEXCO東日本の関東エリアが管轄する高速道路の状況を、14名のスタッフが2交代で、24時間365日監視している。
55インチのモニターが112面組み合わされた道路管制センターディスプレイは、幅17メートル×高さ5.5メートルと、日本最大級。
ここに関東一円の高速道路の状況や、路面・トンネル内の様子などが映し出されている。どこで渋滞が発生しているか、事故や工事の場所なども一目瞭然。
状況に応じて関係各所に情報を伝え、緊急車両やスタッフを動かすように指示を出す。
高速道路の安全を管理するコントロールセンターだ。
3階建ての建物は、延床面積が約5700平方メートル。
最新の建物らしく耐震構造で、しかも1階のフロアを1.6メートル嵩上げした耐浸水構造にもなっている。
自家発電設備や井戸も備わり、電力や水などのライフラインも確保されている。
屋上には大規模災害時に人や物資の輸送を行う6.8トン級のヘリコプターが離着陸可能なヘリポートも設置されている。
こうした管制センターから発信される渋滞情報や渋滞予報を参考にし、運転する時間やルートを検討すること。
また渋滞の起きやすいポイント(速度回復を促す表示板などがある)で、走行速度を低下させないこと。
そして、むやみな車線変更をしないなど、安全運転を心がけること。
これらが、渋滞を回避する対策となるのだ。