中島庸子(不動産経営) 2016年10月7日

若い頃から子育てや家事、そして仕事を効率良く進めるため、車は欠かせない存在で、故障が少なく修理も早い国産車から車選びをしていました。トヨタのセプターやエスティマなどです。1995年の震災で神戸の自宅が全壊してからは気分的に堅牢性を考えるようになり、家の建替え時にコンパクトになったメルセデスベンツSクラスを購入。剛性感や高速安定感を体感してから、クルマのことが少しずつ理解できるようになっていきました。

子供も運転する年齢になると複数台所有し、エスティマHV、smart forfour 、VWゴルフ、MINI クラブマン、そして10年乗ったベンツを縁あってアストンマーチンDB9に乗り換え、それまで14車種ほど乗ってきました。

そんな中、目の前に現れたのがEVのテスラでした。2009年3月頃だったか、TVのニュースで、米国モデルSのプロトタイプ発表会を見ました。まだ日産リーフも発売されていない時代に、まともな形をした大型セダンを電池で走らせるという、モデルSのエレガントなデザインと排気ガスのないモーター動力という未来に一目惚れ。しかしニュース以上の詳細は不明で、米国の販売時期や日本への導入も未定の状態で一旦忘れてしまいました。

そして2年後、2011年3月東日本震災で計画停電にあった東京に住む子供のために、充電池と水を探し歩く日々を送った翌4月、テスラ ロードスターの試乗会が神戸であることを知りました。そこでロードスターに実際に乗ってみて驚愕。風の音しかしないのに度肝を抜くリニアな加速、静寂の中すっ飛んでいく景色、ブレーキを踏まずして強力な減速、そして排気ゼロ。「EVは環境にいい」というぐらいの認識しかなかった私は、“EVこそがクルマの未来の姿だ”と感じ取ったのです。その場で翌月からいつだったかテレビで見たモデルSの予約が開始されると聞き、即予約、2年以上先になる納車までロードスターに乗って待つことにしました。

偶然ではありますが、二つの震災を機にクルマの趣向が変わりました。その共通した体験はインフラとしてガソリンがなくなっても電気の復旧が一番早かったこと。何かしらの社会機運も自身の気持ちをEVにかき立てたのかもしれません。ロードスターで受けた衝撃は、世の中を変えるかもしれないモデルSを何年でも待つだけの期待を持続させました。「誰も知らない未来を知った、手にいれた感じ」という気持ちを覚えています。

2012年10月にSUVのモデルXを予約。2013年、私は九死に一生の大病から生還。2014年8月、後発だったBMW i3 EVが先に納車。そして翌9月、予約から3年以上経過して、ついにモデル S P85+ Signatureが私の下にやってきました。米国発売より2年遅れということもあり情報は多く、マスメディアからの注目も高く、イーロン マスク氏から最初の9人のオーナーは直接キーを受け取れる納車式が東京で行われ、一生の思い出になりました。マスク氏からバッテリーはパナソニック製であることが大々的にうたわれ、このEV変革に日本企業のアドバンテージがあることを嬉しく思いました。

それから約2年、広告を一切しない“知る人ぞ知る最先端のクルマ”は、街中でもちょくちょく見かけるようになりました。まもなく走行2万キロ、知人を乗せると、美しい加速と17インチのタッチスクリーン、特に全画面で表示されるGoogle マップに驚かれます。iPad同様にピンチ操作もできて、地図データは常に最新。またスマホからの遠隔操作で、駐車中にエアコンを入れたり、走行中の現在地と速度を表示したり、鍵を忘れても解錠してスタートもできる。格段に優れているのはそれらの動作がとても早くスムーズで使い心地がよいのです。スマホとのBluetooth®連動も、ドアを境にイヤホンと車内スピーカーが瞬時に切り替わる。またサービスはクルマの状態を遠隔診断。アップデートも夜中に、朝には機能が増えていたり。なにもかもが従来のクルマの常識を覆し、同じ機能でもソフトウエアのレベル感が違います。シリコンバレーが作ったクルマであることを実感しています。

予約したモデルXは4年待ち、さらに2016年4月、モデル3を予約。テスラを超える選択肢は当面ないでしょう。

スペック
モデルS 85 kWhパフォーマンスプラス
シグネチャーレッド
パノラミックルーフ
21インチ シルバータービン ホイール
パフォーマンス ホワイトシート
オべチェウッドマットデコール
テック パッケージ
アルカンターラ ルーフライニング
デュアルチャージャー
プレミアム インテリア ライト
スマート エア サスペンション
パノラミックルーフ
ウルトラHi-Fiサウンド
後ろ向きシート
デュアルチャージャー
チャデモ用充電アダプター

記事提供:TESLA
デジタル編集:Akiko Koda

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