時流にあらがう、ヤマハのチャレンジか?
「YAMAHA - R WORLD」と名付けられたこの動画、登場するモーターサイクルが具体的にYZF-R6とはひと言も書いておりません(ティーザー動画とは、そういうものですから)。周知のとおり、ユーロ4規制の影響と、不人気による販売成績不振から、来年度より各メーカーの600ccスーパースポーツが廃盤になりそうですが、もしヤマハが新型の600ccスーパースポーツを投入するのなら、これはかなり思い切った決断だと思います。
ヤマハUKのジェフ・ターナーは、英国の一流メディアのMCNのインタビューに、「ヤマハのDNAの一部として、125ccクラスから1000ccに至るまで、スーパースポーツモデルのフルラインアップを持つことが目標です」と答えています。2017年型として新型YZF-R6を登場させるのであれば、この言葉は単なるユーザー向けのリップサービスではなかった・・・ことになりますね。
音を聴く限り、クロスプレーンではないのかな?
ムービーのなかのエキゾーストサウンドを聴く限り、その音はヤマハがMoto GPで鍛え上げた技術であるクロスプレーンクランクシャフトではなく、一般のクランクシャフトの並列4気筒サウンドに思えます。YZF-R1のクロスプレーンと差別化することで、YZF-R6の商品としての個性を際立たせようとしているのか、それとも600ccにはこちらのほうが総合的に良いという判断なのか・・・これら推察が正しいか否かは、10月4日に明らかになります。
先述のとおり、600ccスーパースポーツのファンは世界的に減少傾向にあります。600ccスーパースポーツに対する注目を、再び盛り上げる役になれるポテンシャルを新型YZF-R6が有していることを期待しましょう! ただし、このティーザー動画がホントにYZF-R6のものであることが、その前提条件になりますけど。
ちなみにYouTubeのコメント欄には、「10月4日・・・10-4=6・・・6・・・つまりこれはYZF-R6であることを例示しているんだよ!」みたいなコメントがあって、思わず口に含んだコーヒーをディスプレイに吹きかけてしまいました(苦笑)。