俺、四郎。フリーのアルバイターさ。
愛車はセブン。雨の日には乗らないことにしてたんだけど、今日は別。だって彼女のよし江が話があるっていうからさ、急いで彼女の部屋に向かったんだ。
愛車はセブン。雨の日には乗らないことにしてたんだけど、今日は別。だって彼女のよし江が話があるっていうからさ、急いで彼女の部屋に向かったんだ。
え?引っ越し?今日??
俺は耳を疑ったよ。そんな話は聞いてない。
彼女が言うには、こないだ会った時に俺には伝えたということらしい。ただ俺はその時はすでに酔っ払ってて、てんで記憶がない・・・。
それでどこに引っ越すってんだ?と聞き返した俺に、よし江は「言ったじゃない。私の話、全然聞いてない」と言う。
彼女が言うには、大学を卒業したら実家の三島に戻るというのが両親との約束だったらしい。その予定で就職先も三島に決めた、と彼女は平然と言った。
おいおい、俺たちもう別れるってことかよ・・・俺は平気な顔をしているよし江を恨めしげに見たが、彼女は そうじゃない、って顔をして言う。「近いじゃない。東名高速を使えば1時間チョットよ」
1時間は遠いよ、と俺はしょげかえった・・・・。
しかし、
実は翌日、俺は早速三島に向かうことになった。
なぜかって??
それは彼女の実家って、箱根の登り口近くと聞いたからさ。
箱根は走り屋の聖地。セブン乗りにとっちゃ、毎日だって走りにいきたいスポットだろ?
え?彼女のためじゃないのかって?
もちろんよし江に会いたいからにきまってるだろ。だけど、行き帰りに楽しみがあるからこそ、遠距離恋愛も続くってものだろ?な、そうだろ?
きっとよし江も言うさ。四郎ちゃん、もう三島に住んじゃえば?ってさ笑。
ちなみに、遠いところに住んでいる女の子に惚れちゃったとして・・
毎回のデート、どうする?
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