2サイクルの専門メーカーだったスズキは、1976年に空冷DOHC2バルブ並列2気筒のGS400と、同4気筒のGS750を発売。その性能をレースで実証し成功を収めたGSシリーズの軌跡を辿っていきたいと思います。

Yoshimura Suzuki GS1000R XR69 1980:
GS750の登場から4年後となる1980年に造られた耐久レーサー
(Bikers Station©モーターマガジン社)

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1980年の鈴鹿8耐を制したGS1000R、コードネームXR69は、GS系のエンジンをいじり始めて4年目を迎えたヨシムラが高性能化したGS1000が基の並列4気筒を、2サイクル水冷スクエア4気筒のRG500で世界GPを戦っていたスズキの手による鋼管製ダブルクレードルフレームに搭載したものだ。GSの生みの親である横内悦夫氏と、ヨシムラの創設者、故吉村秀雄氏との友情と技術者としての信頼関係は語り継がれる逸話だが、1978年登場のGS750で始まったヨシムラとスズキの協力態勢は多くの勝利を生んだ。鈴鹿8耐だけでなく、世界TT-F1および耐久選手権も走ったGS1000Rは、その輝かしい歴史を象徴するマシーンだといえる。その猛々しい外観は30年以上が経過した今でも見る者の心を奪う独特の雰囲気を放つ。

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鈴鹿8時間耐久レースは1978年に第1回が開催されました。ヨシムラはGS1000 ベースのレーサーで参戦し、ホンダRCBを抑えて優勝を掴みます。しかし、翌1979年、CB900F改にそのタイトルを奪われました。そして翌年、このGS1000Rで雪辱を果たすのです。

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