「ミスターバイク」誌を中心にバイク漫画を描き続けた広井てつお氏。2008年病により逝去したが、未だその作品は数多くのファンに愛され続けている。そんな、氏には珍しく四輪ドキュメンタリーものとして描かれた「マツダのロータリー・エンジン開発物語」から、ロータリーの開発に賭けた男たちの戦いを紹介したいと思います。
アペックスシールの耐久性
1964年のモーターショー出展により注目を集めたコスモスポーツ。しかし、まだロータリーエンジンを実用化するには大きな問題が残っていた。
日本カーボンという新たな企業の協力を得て、NSU車より耐久性が高いアペックスシールを開発する事に成功した東洋工業。しかし、実用できるレベルにはどうしても到達しなかった。
そこで、再びロータリーエンジンの研究を先に進めたのは、考え方の角度を変えるという事だった。
そして、遂に大きな問題を全てクリアする。
後は、本当に実用できるかを試すだけ。そこで松田社長の大胆な発想がロータリーエンジンの研究を一気に前進させる事になるのです。
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