この新型はスポーツカーとして
より完璧な姿にいよいよ近づいた
今後、「911」と並ぶスポーツカーシリーズのモデル名となる「718」。日本でもすでに発表され受注もスタートしているが、欧州では9月末からのデリバリーだ。スウェーデン第3の都市であるマルメを舞台に、サーキット試乗も含めて開催された国際試乗会において、その出来栄えと価値を早くも確認することができた。(文:竹花寿実/写真:Kimura Office)
ボクスターのクーペバージョンとして2005年にケイマンの初代モデルが登場してから、今年で早くも11年が経つ。オープンボディのボクスターよりも、ピュアなスポーツカーとして位置づけられるケイマンは、2013年に2代目に世代交代し、一層スポーティネスが際立ったモデルとして人気を博してきた。
その現行モデルもデビューから3年目となる今年、大きな変更を受けることになった。ポルシェが昨年の911を皮切りに、彼らが「ライトサイジングターボ」と呼ぶ、小排気量化&ターボ化がここにも及んできたのである。この春、ボクスターが718ボクスターと改名し、水平対向4気筒ターボユニットを搭載したように、新型ケイマンも同じパワートレーンが搭載されて、モデル名も「718ケイマン」に改められた。
新しい718ケイマンが、従来モデルから大きく変わったことは、まずエクステリアデザインで確認できる。フロントマスクは4灯のLEDデイタイムランニングライトを備えたバイキセノンヘッドライトが標準となり、最新のポルシェらしい表情にリフレッシュ。オプションではLEDヘッドライトも用意、一層のハイテク感を演出している。(この続きはMotor Magazine9月号で)