「ミスターバイク」誌を中心にバイク漫画を描き続けた広井てつお氏。2008年病により逝去したが、未だその作品は数多くのファンに愛され続けている。そんな、氏には珍しく四輪ドキュメンタリーものとして描かれた「マツダのロータリー・エンジン開発物語」から、ロータリーの開発に賭けた男たちの戦いを紹介したいと思います。

不平等な契約

ドイツからのロータリーエンジンついての手紙は、松田にとって、社運を賭ける価値のあるものだった。

ロータリーエンジンがあれば、会社は存続できる。そう確信した松田は、ありとあらゆる手段を使って契約を試みる。

やっとの思いで契約に結び付いたかと思うと、契約内容は一方的な不平等な内容だった。しかし、松田と東洋工業に後はない。渋々条件を飲み、契約を決断する。

契約さえできれば、全てが軌道に乗るはずだった。しかし、ドイツから来たロータリーエンジンは、完成品とは言えないものだった。松田のこの選択は本当に正しかったのか。ここから松田の苦悩の道が始まるのです。

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