トヨタのミドルサイズ・セダン、プレミオとアリオン。プレミオはコロナの、アリオンはカリーナの後継モデルとして2007年に登場し、この6月にフロントマスクを中心にマイナーチェンジを受けた。このプレミオとアリオン、実は究極のファミリーカーとも呼ばれている。

オーナーの平均年齢は、なんと68歳オーバーという! 自宅駐車場や世間体などの成約により、5ナンバー枠に収まるサイズでなければならない。だから全幅は1695mmを死守している。メーターやスイッチの文字も大きめで見やすく、操作もわかりやすい。ブルートゥースやCarPlayなどとは、まったく無縁の世界だ。

でもクルマの見切りがいいから狭い道でも運転しやすく、衝突被害軽減ブレーキやインテリジェントクリアランスソナーも備えているから安心感も高い。走りはエントリーモデルの1.5Lでも十分なレベルにある。

そして、プレミオとアリオンのオーナーは、セールスマンにとっては「いいお客さん」なのだそう。新型が出たらカタログと見積もりを自宅へ届けると、商談はほぼ決まり。最初の車検で、買い換えてくれる人も多いとか。

だが、オーナーの平均年齢を下げていかなければ、このクルマに未来はない。ミニバンやSUVを卒業したらセダンへ、とは簡単にいかない日本では、なかなか難しい話なのだが…。

画像: 左がアリオン、右がプレミオ。フロントマスクは、アリオンがクラウン・アスリート風、プレミオがクラウン・ロイヤル風?

左がアリオン、右がプレミオ。フロントマスクは、アリオンがクラウン・アスリート風、プレミオがクラウン・ロイヤル風?

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