ボルボのクリーンディーゼル車を8カ月間長期テスト(5カ月目)
(Motor Magazine2016年2月号)
新たに開通した道路を走ると、ナビゲーション画面に地図が表示されない、という経験は多くの人が持つだろう。私も先日、新たに開通した圏央道をXC60で走っているとき、途中からルートが地図に表示されず、ルート案内が「その信号を左折です」や「右折です」などと頻繁に案内しているのを耳にしていた。そう、地図が古いのである。
無料で地図を最新版にアップデートしてみた
最近でこそ、地図のアップデートが無料でできるところも増えてきたが、基本的には有料だったり更新料が必要だったりする。さらに中古車を購入した場合など、標準装備されているのが古いナビだったりすると更新すらできずに使えない地図のまま、ということもありうる。
とくにDVDナビの場合は、新しい地図のDVDがリリースされていないともうお手上げだ。結局、ナビゲーションシステムを新しくするにしても、DVDを購入するにしてもそれなりのお金が必要なのである。
また更新できても、ディーラーやカーショップにクルマを持ち込まなければならないことだってあるだろう。結局面倒なので、ナビは古いまま、地図はiPhoneのアプリで代用することになったりしていないだろうか。古いナビほど邪魔なものはない、と個人的には思っている。
しかし、最新のボルボならばそんな問題は簡単に解決する。センサスナビゲーションを装備した2015年モデル以降のボルボ車の場合、地図アップデートサービスが使えるのである。それもなんと無料で。
やり方はとても簡単。まず、空の32GB以上のUSBメモリーを用意し、パソコンでボルボの地図更新ダウンロードサイト(ボルボ/地図/アップデートと検索すれば出てくる)へ行く。
その後、パソコンのOSをWINかMACかを選び、USBメモリーに地図更新プログラムをダウンロードするだけだ。次に、ボルボ車に行き、地図を起ち上げ、そのUSBメモリーを車載のUSBスロットに差し込んで、地図更新プログラムを実行するだけである。
ただしここで注意が必要なのはその所要時間である。PCからUSBメモリーへのダウンロードに約
30分、クルマでの地図更新実行に約50分の時間が必要なのである。
さらに地図更新中は常にナビゲーションの地図画面を起ち上げていなくてはならないので、地図を使わない1時間ぐらいのドライブ時にこの作業をすることをお勧めする。(文と写真:千葉知充)