ボルボのクリーンディーゼル車を8カ月間長期テスト

ドイツでもない日本でもない北欧生まれの第3のディーゼル、日本上陸! というキャッチコピーをすでに多くの人が耳にしていることだろう。そう、ボルボがクリーンディーゼルエンジン搭載車を一挙に5車種も日本市場へ導入した。(Motor Magazine2015年10月号)

画像: 2015年8月の走行距離=1198km。1カ月の平均燃費リッター11.9km。毎年のことだがお盆休み期間は、MM XC60号は稼働していない状態だった。使用記録ノートを見ると見事に8月11~20日まで誰も使っていないのである。ディーゼル車の場合、ガソリン車との間に価格の差がある。ちなみにXC60の場合は約25万円だが、これはたくさん乗れば乗るほど早く回収できるのだ。試算ではそれは3万2000kmだという。つまり1年1万km走る人は3.2年、1年で3万2000km走る人は1年で回収できるのである。

2015年8月の走行距離=1198km。1カ月の平均燃費リッター11.9km。毎年のことだがお盆休み期間は、MM XC60号は稼働していない状態だった。使用記録ノートを見ると見事に8月11~20日まで誰も使っていないのである。ディーゼル車の場合、ガソリン車との間に価格の差がある。ちなみにXC60の場合は約25万円だが、これはたくさん乗れば乗るほど早く回収できるのだ。試算ではそれは3万2000kmだという。つまり1年1万km走る人は3.2年、1年で3万2000km走る人は1年で回収できるのである。

本誌ではすでに先月号ですべての車種に試乗し、レポートを掲載しているが、そのパフォーマンスと環境性能に惚れ込んだこのコーナーの担当者が早々に長期テストカーとして導入することを決定した。選んだのは人気のSUV、XC60 D4 SE。ボディカラーはV70以来のホワイト(正確にはクリスタルホワイトパール/有料色)を選んだ。シートカラーは明るいソフトベージュである。

トルクが太くとても乗りやすい

装着オプションは、電動パノラマサンルーフ、アーバンウッドパネル、プレミアムサウンドオーディオ/マルチメディア、レザーパッケージ、ファミリーパッケージである。
さっそく1カ月目のレポートをしよう。まず誰もが気になるのが燃費だろう。ボルボのディーゼル車に乗っていると、顔見知りのガソリンスタンド店員や社内の人間に「燃費いいの?」と挨拶がわりのように聞かれるようになった。みんな興味があるようだ。その1カ月間の燃費はリッター11.9kmだった。ちなみに使い方は、都内の移動がメインだった。

画像: D4エンジンは、最高出力190ps、最大トルク400Nmを発生する。この4リッター級のトルクがXC60にとって余裕ある走りをもたらす。エンジン音も室内では気にならない。

D4エンジンは、最高出力190ps、最大トルク400Nmを発生する。この4リッター級のトルクがXC60にとって余裕ある走りをもたらす。エンジン音も室内では気にならない。

以前のテスト車、XC60 T5 Rデザインの6カ月間の平均燃費がリッター9.9kmなので約2割ほどいい
が、長距離を走れば、この数値はさらに3割や4割は良くなるだろう。次に気になるのは、走行フィールだろう。都内での移動のときなどは1500rpmまでの回転域でほとんど済んでしまう。それほどトルクが太いのである。そりゃ400Nmもあれば、それほど右足に力を入れる必要性は感じないだろう。

画像: 今月から導入したボルボ XC60D4 SEだが、例えばXC60 T5モデルとの外観上の違いはこのバッジだけ。ここを見なければディーゼル車かどうか区別がつかない。

今月から導入したボルボ XC60D4 SEだが、例えばXC60 T5モデルとの外観上の違いはこのバッジだけ。ここを見なければディーゼル車かどうか区別がつかない。

悲しい事故を未然に防ぐ万全の安全性能を標準装備

ところで編集部のある東京・新橋は大通りから1本裏に入ると道幅が狭くなる場所がよくある。電柱や路肩に駐まっている自転車などがさらにその幅を狭めている。さぞ、XC60のような全幅1890mm、最小回転半径5.8mというのは不便だろうと思われるかもしれない。しかし、これが意外とそうでもないのだ。

画像: 編集部の使うガソリンスタンドでは、ボルボ車に軽油を入れるのはすでに普通だが、地方に行くとまだ浸透していない。

編集部の使うガソリンスタンドでは、ボルボ車に軽油を入れるのはすでに普通だが、地方に行くとまだ浸透していない。

その理由は、運転席からのSUVらしい見晴らしもあるが、サイドやリアに装着されたカメラ、パークアシストのお陰でもある。もちろん、それらに任せっきりではなく目視での安全確認は必要であるが、見えない部分を見せてくれ、音で警告してくれるこうした装備が〝悲しい事故〞を未然に防いでくれるのである。(文:千葉知充/写真:島村栄二)

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