ヨーロピアン・スタイルの先駆車 Z1R [KZ1000D1]
(オートバイ Classics@モーターマガジン社)

画像: 販売向けパンフレット等では、カフェレーサーのライフスタイルを提案。スカート姿の女性モデルを使うなど扇情的な戦略(オートバイ Classics@モーターマガジン社) www.motormagazine.co.jp

販売向けパンフレット等では、カフェレーサーのライフスタイルを提案。スカート姿の女性モデルを使うなど扇情的な戦略(オートバイ Classics@モーターマガジン社)

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Z1を皮切りに、Z900、1000と順調にシェアを伸ばしていたカワサキだったが、他メーカーから続々と送り込まれるリッターモデルに対抗すべく次期フラッグシップモデルの開発が行なわれていた。そのプロジェクトは1975年から開発をスタート。社外デ ザイナーを呼んでの異例ともいえる力の入れようだった。それは当時、アメリカで流行していた「カフェレーサー」コンセプトを現実化したもので、Z1以来、踏襲されてき た流線型タンクを直線基調の大胆なスタイルに変更したモデルとなる。そのモデルの名が「Z1-R」であった。 この「Z1-R」からスタートするストレートラインのタンクデザインは、これ以降のカワサキ車のスタイリングの方向性を指し示すことになる記念碑的モデルでもあった。しかもこのZ1-Rは国産車としては初となるビキニカウルを標準装着し、エンジンを初期型Z1と同じくブラックアウト。カワサキ初の4in1マフラーの採用やキャブ径の変更などでベースとなったZ1000A2に比べて大幅なパワーアップを実現。またカスタム色を高める前後7本スポークのアルミキャストホイールを装着。フロントは19から18インチに小径化し、トリプルのドリルドディスクを採用してハンドリングと制動力の向上がなされ、スポーツ性でも格段の進化を見せていたのである。そして1978年にデビューしたZ1-Rは、カワサキの思惑通り、アメリカを始め欧州でも好調に迎え入れられた。

そんな、好調な売れ行きを博したZ1Rは、高速ヨーイング(高速時の横揺れ)による事故が原因のリコールにより、西ドイツでは姿を消す事になるという残念な歴史を持っている名車でもある。

さらに改良されたZ1R:Z1R-Ⅱ [Z1000D2]

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幸い、西ドイツでのリコール問題が、他国への販売に影響する事はなく、フロントを19インチホイールに変更したり、“4 in 2”マフラーを採用するなど、Z1Rの改良版として発売されたZ1R-Ⅱ は、80年まで生産され、現在でも人気の名車となっている。

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