2015年公開の本作は、『ジュラシック・パーク』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パークIII』に続く、シリーズ第四弾。

化石から恐竜のDNA(遺伝子)を摘出することに成功したことで、絶滅した恐竜たちを蘇らせ、恐竜版サファリパークを作ったジュラシック・パーク。しかし、恐竜たちの制御に失敗して観客を恐竜の餌食にしてしまうという基本ストーリーは変わらない。

今回の舞台は過去のシリーズから20年以上経って、再建された”ジュラシック・ワールド ”。DNAを解析して現代に蘇えらせた恐竜たちを見世物にするというコンセプトは同じながら、新たに複数の恐竜(や、その他の動物)のDNAを掛け合わせることで、テーマパークの目玉としての 新種の恐竜 を生み出すというのが、今回の新規点である。

しかし、結局 なん億年前の古代生物の生態は完全には解明できていないし、野生を飼いならすことはできず、またも悲惨な事件を起こすことになってしまう。

画像: バイオテクノロジーによって生まれた新種恐竜インドミナス www.jurassicworld.jp

バイオテクノロジーによって生まれた新種恐竜インドミナス

www.jurassicworld.jp

インドミナス(Indominus = ラテン語。抑制されていない、飼い慣らされない、という意味らしい)と名付けられた新種のハイブリット恐竜は、なんとプレデターのように体表の色を変化させて、周囲の風景に溶け込むことができるステレス恐竜でもある。史上最大の肉食恐竜Tレックスよりも大きく、さらに特殊な能力を持っているのだから、名実ともに最強(最凶)だ。

また、前作までのシリーズで集団で狩りをする、暴力的でありながら知的な恐竜として登場するラプトルたちが、今回もまた重要な役目を果たす。インドミナスと同様に、人間はラプトルたちも飼い慣らせると信じるのだが、それはあっさり裏切られる。野生は野生、付き合い方はある程度距離をおいておかねばならない、という教訓がこの映画シリーズの一貫したテーマだと思うのだが、いつまでたっても人間は学習しないものらしい。

画像: 映画『ジュラシック・ワールド』特別映像8.5公開 www.youtube.com

映画『ジュラシック・ワールド』特別映像8.5公開

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