最近2ストのバイクが再び人気を博しているようだ。そこで、モーターマガジン社のムック本『2ストBIBLE 2016』が、2ストビギナーのために、代表的な2ストマシンをリストアップしているので、ここで紹介していこう。

『2ストBIBLE 2016 より抜粋』
 デジタル編集:楠雅彦@ロレンス編集部

2ストロークの新しい時代はRZ250からスタートした。

1970年代後半、2ストが消滅しようとしていた時に生み出されたのがRZ250だ。
あえて2ストらしさを前面に出した設計にライダーたちは歓喜し、ここからレプリカブームがスタート。2ストの新しい時代が始まる。2ストの歴史を作った偉大なマシンである。

このエンジン、排気バルブなんてものはないから低速トルクも細くてパワーバンドに 入った瞬間、一気にダッシュしていく。
狭いパワーバンドを上手に使って走らせるのが RZでスポーツライディングする楽しさ。 適度に手強い。だから乗りこなしてやろうと思って夢中になってしまう。アイドリングでブルブル車体が震えているのに回転が上がっ た瞬間、ピタッと震えが止まって走り出す様子もいい。走ってなきゃダメなんだ、とマシンが訴えかけられている気になってくる。

狭間にあるから魅力的

実をいえば、RZ250は2ストの中でも特殊なバイクだ。唯一、70年代のマシンの味わいと80年代のマシンの高性能さと信頼性を併せ持っているからである。70年代のオートバイはハンドリング自体は良かったけれど足回りの性能がついてこなかった。

80年代のオートバイは、サーキットでのタイムを露骨に狙ったためストリートでの楽しさとは別なところで進化していった。つまり RZ の進化が、ちょうどいいところで止まったということなのだと思う。

画像: 水冷エンジンは当時として画期的な 35馬力を発揮。250クラスでは無敵の速さを発揮。日本中で RZレボリュー ションを巻き起こした。

水冷エンジンは当時として画期的な 35馬力を発揮。250クラスでは無敵の速さを発揮。日本中で RZレボリュー ションを巻き起こした。

画像: 最近の 17インチタイヤをつけたロードスポーツとは違って切れ味がある。ラジアルタイヤを見慣れた目に細いタイヤを見るとちょっと頼りなくなってしまうけれどタイヤのグリップに任せて思い切りコーナーに突っ込んでいくのではなく速度は多少落とし気味にコーナーに飛び込んで早めに向きを変え、そして出口が見えたら加速して立ち上がっていけばいい。

最近の 17インチタイヤをつけたロードスポーツとは違って切れ味がある。ラジアルタイヤを見慣れた目に細いタイヤを見るとちょっと頼りなくなってしまうけれどタイヤのグリップに任せて思い切りコーナーに突っ込んでいくのではなく速度は多少落とし気味にコーナーに飛び込んで早めに向きを変え、そして出口が見えたら加速して立ち上がっていけばいい。

水冷エンジン、モノクロスと呼ばれたリアの一本ショック、 チャンバー風のマフラー、火炎太鼓のキャストホイールなどすべて市販車としては初めての採用。 ステッププレートにはステップにつま先で乗った時のヒール ガードもついている。

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