SBK(世界スーパーバイク選手権)の第2レースが、現地で只今終わりました。圧倒的な強さで、アラゴン(スペイン)のふたつの決勝レースを制覇したのは、英国のC.デイビス(ドゥカティ)でした!
序盤からデイビスはガンガン飛ばし、タイトル争いを繰り広げるカワサキファクトリーのT.サイクスとJ.レイのふたりに対してリードを築きます。残り12周の時点では、2位グループからのリードは2.4秒以上。残り9周ではさらに3.8秒のリードを確保。見事な独走劇を展開します。
カワサキファクトリー同士の争いは、中盤にレイがサイクスをパス。しかし、残り7周の時点でデイビスの2位グループに対するリードは5秒以上に広がりました。最終的に、デイビスはカワサキ勢に6秒以上のリードを保ち、前日のレース1以上の圧勝ぶりを披露。記念すべき700戦目のウィナーというSBKの歴史に、デイビスはその名を刻むことになりました。なお後に続いたのは、療友をかわした2位サイクス、そして3位レイという結果でした。
地元スペイン勢の奮闘が光る!
第1レースでも4位となったスペインのX.フォレス(ドゥカティ)は、今回も健闘して4位でゴール。ドゥカティ・ファクトリーのD.ジュリアーノの6位よりも上の順位は、非常に褒められる成績でしょう。またスペイン人のJ.トーレス(BMW)は、ホンダ・ファクトリーのM.V.D.マークを残り5周で抜いて5位でゴール。今回はスペイン人のプライベーター勢の頑張りが見所なレースでした。
以下、7位M.V.D.マーク、8位A.D.アンジェリス(アプリリア)の順にゴール。ヤマハ・ファクトリーのA.ローズとS.ギュントーリは、ずるずると下位に後退し9、10位に終わりました。
レース1、2ともにデイビスの圧勝で終わったSBKですが、なんとなく昨年同様にカワサキファクトリーのレイとサイクス、そしてドゥカティファクトリーのデイビスによる、英国人3人のタイトル争いが今年も展開される・・・というこれからの流れを確信させるレースでしたね。
次戦、第4戦オランダは、4月15〜17日に開催されます。これからの下克上・・・先述の私の予想を裏切るような展開を期待したいですね・・・。