Google持株会社あるAlphabet(以下、面倒なのでGoogleに統一)は、ドローンによる商品配送を2017年までに実用化すると発表している。


もちろん法的な規制をいくつもクリアする必要があるから、簡単にはいかないだろうが、自動車の無人運転技術やスマートハウスなどの実験を繰り返すGoogleからすれば、ドローンの制御はむしろ実現しやすい課題のように思う。


ドローンの実用化領域としては、軍用のような偵察や監視目的での利用が簡単に想定され、それが市民生活を脅かしかねない懸念材料として、ドローンの市場の拡大を簡単には許さないわけだが、Googleはまず商用として、配送目的、いうならば効率的な流通の整備というお題目に集中して、ドローンの意義を一般認知させていこうという考えのようだ。


商品の配送、ということであれば、リアルの流通大手であるウォルマートなどや、ECの王者であるAmazonもまた、同様の取り組みを発表している。特にテクノロジー企業としてはGoogleに引けを取らないAmazonは、この分野での覇権をGoogleに簡単に譲るような真似はしまい。ちなみにGoogleのプロジェクト名は「Project Wing」、Amazonのそれは「Prime Air」だが、どちらが一般認知されやすいだろうか。


冒頭で述べたが、ドローンの制御技術は、基本的に無人走行の自動車と変わらない。というか、OSによって遠隔操作される”動くコンピュータ”である。


この分野においては、動くオブジェクト(ドローンであったり自動車など)の技術以上に、それをコントロールするソフトウェアと通信技術に意義がある。つまりOSだ。となると、次に乗り込んでくるのは間違いなくAppleだろう。

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