原付をはじめ一般的なスクーターはあまり取り上げていないロレンスだが、イタリアのベスパに代表されるクラシックなスタイルのスクーターは大好きだ。私もビッグスクーターブームが到来するだいぶ前の若い頃に、1960年代のプリマベーラというクラシックベスパに乗っていたことがあり、ビッグバイクとは違って街中を軽快でオシャレに走ることができる、クラシックスクーターはいまでも気になる。
ここに紹介する映像は1962年のロンドンで、シティコミューターとしてのスクーターを紹介する記録的な映像だ。交通渋滞するロンドン市内を縫うように走るスクーターから、空挺部隊がパラシュートで落下させた折りたたみスクーターで出撃するシーンなど、興味深い映像が織り込まれている。
スクーターの語源を調べてみると、子供用の玩具であったスケーターがルーツだったようだ。上の写真は1910年にアメリカで誕生した、スクーターのルーツとされている「Autiped」で、まさにキックスケーターにエンジンを取り付けたような構造になっている。どうやらスクーターはいわゆるモーターサイクルとは違った進化をたどってきたようでなかなか興味深い。
50年以上前のロンドンでのスクーター事情を記録したこの映像は、当時の彼の地の日常もかいまみれる。映像には登場しないけど、この背景にはモッズやロッカーズがいたのだろうなと想像して見ると面白いかも。またクラシックベスパに乗りたくなっちゃったよ。
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