ハッカーに狙われた不倫サイト

不倫専門の出会い系サイト「アシュレイ・マディソン」の顧客情報がハッカーにハッキングされてサイト上で公開されてしまった。全世界で3700万人会員がいて日本でも180万人が会員になっているようだ。今頃焦っている人も多いかも知れない。通常はこのようなハッカー事件はクレジットカード番号の流出が問題になるが,今回のハッカーはクレジットカード番号は出しておらず,氏名などの個人情報のみだが,サイトがサイトだけに大騒ぎになっているようだ。

不倫だからの背徳感

今までも通常の出会い系サイトを使っての不倫も多数存在していたと思うのがわざわざ不倫専門サイトとしたところがこのサイトの人気を高めたようだ。それは不倫特有の背徳感も大きいだろう。男性の場合はあまり違いは無いかも知れないが,人妻の場合は秘密の情事,日常の自分とは違う非日常というシチュエーションだけで官能度は高まることは間違いないだろう。そして男性側もそうした人妻との秘密の情事が大好きという性癖の人も多いと考えられる。

前回のテーマであるポリアモリーのようにお互いに複数恋愛を認め合ったようなオープンな関係であれば問題はおきないが,逆にそれでは不倫のドキドキが得られないので燃えないから嫌だという人もいるのだろう。やはり不倫専門サイトとしたところの秘密の世界観がマーケティングとしては大成功なのだと考えられる。しかし,逆にそこがハッカーからすると許せない部分でもあったのだろう。ある意味みせしめのような愉快犯の犯行だ。

進行する大不倫時代

だが今回の事件で不倫はやはり怖いねとなってこうしたサイトが無くなることは無いだろう。強いニーズがある限り新しい技術で同様のサービスは次々と生まれてくるはずだ。そもそも携帯電話とSNSの登場は従来の出会い系の枠を越えて男女の出会いを簡単にしてしまった。不倫の数も携帯電話とSNSの普及と同じ速度で増えているはずだ。そしてそれを元に戻すことはもはや不可能だ。もちろん婚姻制度の考え方も変わるし,ポリアモリーも増えるだろうが,すでに今日現在,これを読んでいる今も日本中で膨大な数の不倫は進行している。我々はかつて無いほどの大不倫時代を迎えていることもまた事実なのだ。今となりで寝ているあなたの奥さんや旦那さんや娘が誰かと不倫していないと確信持てるだろうか?ひとつだけ忠告すると心配だからとスマホを見ることだけはやめておいた方がいい。やはり世の中には知らない方がいいことはあるものだ。

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