一人の娼婦のために命懸けの戦いに巻き込まれる男の話
元CIAの凄腕エージェント、ロバート・マッコール。
不眠症の彼は、毎晩過ごすカフェで一人の娼婦と知り合う。
街の凶悪な存在を抹消し、平準化(イコライズ)する男
テリーが囲われているのはロシアン・マフィア。
あるときテリーが客に暴行を受けた。つい殴り返してしまった彼女は、マフィアから制裁を受けて重傷を負い、入院する。
彼女を放っておけなくなったマッコールは、マフィアのアジトに武器も持たずに乗り込むが、話し合いにならず、そこにいた数人を30秒足らずで皆殺しにしてしまう。
報復に出るロシアン・マフィアは元特殊部隊の殺し屋を差し向ける・・・。
敵は警察ではなくマフィアだが、おおまかな設定はまるで『レオン』だ。
少女に対する同情がある種の愛情に変わり、彼女を守るために、男は命を張ることになる。
しかしマッコールは殺し屋は殺し屋でもCIAのプロ中のプロだった。しかも、彼はテリーだけでなく、街の住むさまざまな人たちを苦しめる悪意ある者たちを人知れず殺し、抹消していたのだ。
正義のために悪を為す者と、悪のために悪を為す者。プロ対プロの壮絶な戦いの決着はいかに?
ハードボイルド映画として、本作は非常に硬質で上等だ。
デンゼル・ワシントンは暴力な匂いをあまりさせない上品な俳優だが、アクションに入った瞬間に冷たいまでの殺意を表現できる。
彼の映画にハズレはないが、この作品は大作ではないがゆえに、オススメだ。
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