開放的なジェットヘルメットが好きだ
バイクに乗るときに何はなくとも必須アイテムとなるヘルメット。大きく分けるとフルフェイスとジェットとなるんだけど、私は断然にジェットヘルメット派です。安全性や快適性を考えると、いまのハイテク・フルフェイスには及ばないのだけど、私はジェットヘルメットの開放感が好きなのです。そして、Kawasaki Z1000Jのようなローテクで乗り手の技量も求めてくる、クラシックなネイキッドバイクには、やはりジェットヘルメットが似合うと思うのです。
昔懐かしいシンプルなジェットヘルメット
そんなジェットヘルメット好きの私も、以前はベンチレーションなどの快適機能を装備した、ハイテク・ジェットを愛用していた。それはジェットタイプながら空力性能も優れ、高速道路でもフルフェイスと変わらないくらいの安定性があったのだけど、SHOEIから昔懐かしいシンプルな「FREEDOM」というジェットヘルメットが、ラインナップされているのを見つけて、迷わず愛用することとなったのです。
ジェットヘルメットに不可欠な美しいシルエット
多くのジェットヘルメットが、その創始として1950年代に誕生した、BELL 500-TXにデザインのルーツがあるのと同様に、このクラシックなジェットヘルメットもシンプルで美しいフォルムを持っている。何より特筆すべきなのは、往年のBELLジェットのようにグラスファイバー製のシェルがとても小さく、サイド部はあごの近くまで包み込むような、クラシック・ジェットヘルメットのデザインを忠実に再現していることなのです。
この気持ちよさは使ってみないとわからないかも
このきわめて小さな帽体のクラシック・ジェットヘルメットがもたらす開放感は、使ってみないとわからないかもしれない。ハイテクなジェットヘルメットは、空力性能やベンチレーション機能をもたせるため、シェルがどうしても大きくなり内装も厚くなってしまいます。これに対してシンプルなクラシック・ジェットヘルメットは、小さなシェルとシンプルな内装により、ヘルメット自体の厚みがとても薄いのです。これは走っている時にヘルメットのエッジが視野に入ることがないので、ヘルメットを被っていることを忘れさせるほどの、開放感をもたらしてくれるのです。
便利とオシャレは対極にあるのかもしれない
スナップ留めのシールドはもちろん開閉することはできないし、内装がシンプルなためイヤーパッドの中には、インカムなどのスピーカーを装入することができないかもしれない。ただ、便利なこととファッションとは対極にあることもしばしばなのです。なのでオシャレということでも、クラシック・ジェットヘルメットは優れている。どうしてもアタマが大きくなってしまうハイテック・ヘルメットに較べて、帽体が小さなクラシック・ジェットは、小顔効果も狙えてスッキリしたスタイルになるのです。
クラシック・ジェットのルーツ「BELL 500-TX」も復刻する
【普遍的なバイクファッション】の第二弾では、クラシック・ジェットヘルメットをご紹介しました。バイクと同様にバイクファッションも多様化していると思います。世にあふれるアイテムの中から、ちょっとこだわってチョイスすることで、バイクライフもより深みのあるものになるのではないでしょうか。この夏にはBELLヘルメットの国内ディストリビューターであるアクティブから、まさにクラシック・ジェットヘルメットのルーツである、「BELL 500-TX」がSG認証を得て復刻される予定です。こちらはさらに小さなBELLオリジナルシェルのフォルムを忠実に再現して登場します。この夏はクラシック・ジェットヘルメットで開放的なツーリングを満喫してみてはいかがでしょうか。