Base on Mixed True Stories....
私、フレッドです。
フレッドなのに、なぜジェイソンの顔写真かというのは、ツッコミこなしでどうぞよろしく。
この連載では、私、フレッド自身を含む、数百人の男たちの実際の経験談から抜粋して、ちょいとスパイスを効かせてまとめた話を、少しずつ書こうと思います。
テーマは、ずばり、オトコとオンナ、もしくはLove & Sexです。
さて、
今回のエピソード
今回のエピソードは 「指センサー」 という特殊な武器を持った男の話です。
この男、名前は伏せて仮にSとしておきましょう。
Sさんは、実に頭のいい男で、日本でも有数の一流大学を卒業し、これまた一流の会社に就職し、私フレッドと初めて会ったのは2002-3年頃だったでしょうか。Sさんは当時35歳くらいだったと思う。
Sさんは、容姿は実年齢より老けて見られるものの、別に容貌に難があるわけでない、でも、あまり自分の見かけには満足していなかったようでした。しかし、彼にはどんな局面でも、どんな場所でも常に自慢できる、一つの武器があったのです。
それが指センサー
彼は酒を飲んでいるときも飲んでいない時も、私、フレッドの顔先に、少々太くて短めの手指を突き出しては、これがなんだかわかりますか?と聞くのです。
「なんですか」とフレッド。
「俺の指にはセンサーがついているのだ」
センサー?それってなんですの?
彼がいうには、彼は女性の性感帯、特にGスポットを正確に捉えるセンサーが付いている。たった一度の性交でも、必ずその秘密のスポットを手繰り寄せることに”成功”するというのである。したがって、どんな相手でも彼にかかれば絶頂を迎えることができる、というのです。
超接近戦の武器をいかにして発動させるか、それが問題だった
Sさんのその特殊な能力を、もちろん私、フレッドは試せない。だから本当かどうかはわからない。
しかし、Sさんの後輩にあたる人物が、指センサーを発動させるための特訓をSさんから施された結果、同じような効果を持つに至ったという喜びの報告は、目の前で受けたことがあるので、ある程度本物なのだろう・・。
ところで、そのSさんの後輩は、なかなかの美男で、ガタイもよく、その指センサーがなくても十分にモテそうな男でした。
それが、Sさんの歯ぎしりを呼ぶ。
つまり、Sさんは、女性を喜ばせる最終兵器をその両指に宿しておきながら、それを発動させるチャンスをなかなか得られない、というのだ。
自分の容姿にはあまり満足していないSさんにとって、何の役にも立たない顔形よりも、自分のすぐれた頭脳やキャリアのほうが重要なのは言うまでもないとして、なにより指センサーの恩恵を理解してもらいたい。
しかし、その指センサーの話を女性にいきなりしたら、間違いなく引かれるので、頭のいい彼はそれをしない。
だから、彼の戦略は、私、フレッドを始めとする周囲の男どもにそのセンサーの威力の話を広めて、女性たちに間接的にSさんに対して(彼の指センサーを試したいという)興味を抱かせるという戦略をとっていたのだと、今になって思います。
女性でもスーパー床上手と言われる人がいるが、容姿に恵まれない場合、なかなかその武器を使えない。
胸が大きいとか、お尻が綺麗とか、そういうわかりやすさが必要なのです。男性でも、男前であるか、もしかしたら股間が大きいように見えるとか?のような特徴は有効でしょうが、残念ながら、指に宿った不思議なセンサーまでは、見てもわからない・・。
その武器をどうやって相手の弱点に届けるか。頭のいいSさんは、耳に残ってわかりやすい、伝わりやすい、「指センサー」というネーミングでもって、その距離を埋めようとしていたのであります。
結果として、10年以上経った今でも、こうして、私、フレッドがインターネット越しにそのことを伝えている。それがなにより、Sさんの戦略の有用性を証明しているではないでしょうか。
では、エピソード2までお楽しみに。