画像:  『彼のオートバイ彼女の島』少年と少女の間にオートバイがあることが、とても自然だった時代。https://www.youtube.com/watch?v=d4A5XGMDn9E

片岡義男さんといえば、オートバイを男女の接点の一つに置いた恋愛小説の書き手として、第一人者といえるのではないでしょうか。その片岡さんの代表作が、これ、『彼のオートバイ彼女の島』です。


1986年4月26日に公開された。映画監督の大林宣彦が、原田知世の姉である原田貴和子をヒロインに起用してメガフォンを取った作品


1977年8月に角川書店からハードカバーとして出版され、1980年5月に角川文庫に収録された。初期の片岡義男のオートバイ小説である。その後「時には星の下で眠る」「幸せは白いTシャツ」などの一連のオートバイ小説が続いた。いくつかのドラマはあるものの、比較的平坦な中でオートバイとともにある日常を生き生きと描いた作品。「同時代のライダーのバイブル的地位を占めた」という見方がある。
彼と彼女が抽象的に完璧に対等である、ということを読んでほしい。この長編を書くために、僕はW1を二台、そしてW3を一台、買った。 --片岡義男「本人による角川文庫作品解説」『月刊カドカワ』1990年4月号、角川書店


大林監督は、みずみずしい映像、特に地方ロケをさせたらピカイチ、という定評がありますが、少し暗めの映像と、古いカワサキのエンジン音とがとてもマッチしています。ぜひご覧ください。

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.