街を行くオートバイ、フロントには左右2本のサスペンションがあるけれどリアに目をやるとスプリングが見当たらない。いやいやヤマハのSRにはちゃ~んとありますよ。そう昭和生まれのワタシからすると、前後に2本づつのサスペンションがあってこそ正しいバイクの姿だと思うのです。
バイクのリアサスが今のように見えなくなったのは(無くなってはいない)1970年代の中期に登場し「空飛ぶサスペンション」と呼ばれたヤマハのYZ(モトクロッサー)が量産車の始まりと言われています。今でこそ市販バイクの多くがこの方式を取り入れていますが、これ以前のバイクと言えばリアにクルクルとコイルを巻いた2本のサスペンションがその存在感を示していたものです。
ヤマハが開発した「モノクロスサスペンション」と時を同じくして、他の2輪メーカーも独自の開発により2本あったリアのサスペンションが1本へと移行して行ったのです。ホンダは「プロリンクサスペンション」スズキは「フルフローター」カワサキは「ユニトラック」と各社それぞれ呼び名は違えど、リアタイアを挟むよう左右に2本あったサスペンションをスイングアームのピボット部分(付け根)のセンターに配し(シングルサスペンション)、マスの集中化、軽量化、ストローク量の大幅な向上などを得る事で、走行性能の飛躍的な進歩を遂げる事に成功したのです。
出典:http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/sportsbike/sr400/
ただ性能が良くなる事はいいのですが、バイクのスタイルとしてはリアサスもフロント同様左右に2本あった方がいいな~。現に最初に量産を開始したヤマハだってリア2本サスの「SR」をいまだに作り続けているんだから、きっとこのスタイル好きなんだと思いますよ(笑)。ツインショックスタイル、永遠に無くならないでほしいな~。
コメントを読む・書く