出典:http://www.goobike.com/learn/report/1/1010380/11010380.html
私がバイクの免許を取ったのは、遠い昔の今から37年前の事。その頃は「運転させない」「買わせない」「免許を取らせない」というバイク業界にとってはとても厳しい3ない運動が、全国の高校生からバイクを遠ざけようとしていた時代だったのです。幸いにも私の親はバイクに乗る事に対して理解がありNGを出される事はありませんでした。友人たちも禁止令を出される事なく16歳になるとすぐに免許試験場に行き、まずは原付免許を取って50ccバイクからそのキャリアをスタートしました。
当時、バイクの免許は原付(50cc以下)小型(125cc以下)中型(400cc以下)、そしてバイク乗りなら誰もが憧れた大型の限定解除(401cc以上)と区分が設けられていて、バイクに乗る事が出来た高校生たちの大半がまず原付を取りヤマハのミニトレやホンダのダックス、モンキー、スズキのGRなどで(カワサキには原付免許で乗れるバイクがありませんでした)交通ルールとバイクの楽しさを身を持って学び、中型免許へとステップアップして行ったものです。
中免を取るとその先には憧れのナナハンに乗る事が出来る限定解除が待っているのですがこの免許、今とは違い教習所では取る事ができず、試験場での厳しい厳しい実地試験に合格しないと手に入れる事はできなかったのです。
合格率1%などと言われテレビや雑誌で取り上げらる事もしばしば。受験回数が20回や30回なんて言う受験者も当たり前にいた時代。ただこの超難関試験に合格した者だけが手にする免許故に、限定解除でナナハンに乗るライダーは一目置かれる存在だったのも確かです。
時は経て1996年秋、免許制度改正により公認教習所での大型二輪教習が受けられるようになり、憧れのナナハンが身近な存在になると共に初バイクがナナハンやリッターバイクになるライダーが増えたのもの事実。特に女性ライダーがハーレーに乗るために、教習所に通う姿もよく見られるようになりました。
大昔、コツコツと積み上げた実績を限定解除という難関に挑んで開花させたライダー達は自分の免許に誇りを持ち、リッターバイクに乗っていたとしてもナナハンという言葉には敬意を表す者も多かった。しかし今は教習所に通えば最短で10日もあればどんなバイクにも乗れる時代。う~んどちらがいいのかな~? 個人的には小さいバイクからスタートして徐々に行動範囲を広げて行き、苦楽を共にしてこそ次のステージが何倍にも楽しく見えて来る気がするのですがどうだろう。
これからバイクに乗ろうとしている皆さん、もし四輪の免許もないところからスタートするのなら是非原付免許を取って下さい。そして安くてもいいからギア付きのバイクを買ってそれで教習所に通って下さい。たまにはこの小さなバイクで遠出をするのもいいでしょう。大きいのに乗ったら小さいのにはなかなか乗らないと思いますが小さいバイクにはでっかくて楽しい世界もあるのです。
すぐにでも大きなバイクに乗りたい気持ちはわかりますが、まずは小さいバイクからスタートして、息の長~いバイクライフを始めてみてはいかがでしょうか。