第43回ダカールラリーは、1月15日のステージ12で大団円を迎えました。なおホンダの2輪部門1-2フィニッシュは、1987年・・・パリ-ダカ時代のNXR750によるシリル・ヌブー、エディ・オリオリ以来となる快挙です!

ステージ勝利を連勝した者は、今大会では皆無でした・・・

今大会のダカールラリー2輪部門では、ステージ勝利で連勝を記録した者は登場しませんでした。ステージ勝者は、次のステージで1番にスタートしルートを切り開いていかないといけませんが、今大会はナビゲーションが難しく、後からスタートして先行者が切り開いたルートを追う者の方がペースを上げやすいのです。

このジンクスはステージ11、12でも不変でした。最終ステージ12最初にスタートしたステージ11の勝者サム・サンダーランド(KTM)ですが、その6分後にスタートした総合首位のケビン・ベナバイズ(ホンダ)に追撃され、あっさりステージ首位の座から陥落することになりました。

2017年王者のS.サンダーランド(KTM)は、逆転優勝をかけてステージ12を1番手でスタートしましたが・・・。

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ステージの1/4にあたる99km地点を越え、S.サンダーランドはリッキー・ブラベック(ホンダ)から11分遅れ、K.ベナバイズからは10分遅れとなりました。そしてフィニッシュまで50kmの149km地点では、ベナバイズとサンダーランドの差は12分弱に広がり、この時点でサンダーランドの逆転総合優勝の夢はほぼ潰えました。

サンダーランドを抜いてから、ルートを切り開く役を担ったベナバイズと総合首位の座を争うことになったのは、チームメイトのR.ブラベックでした。ステージ優勝はブラベックに譲ったものの、ベナバイズは5分弱の差を守り抜き見事自身初の総合優勝を記録しました!

見事、自身初のダカールラリー初優勝を達成したK.ベナバイズ(ホンダ)。※写真はステージ11のもの。

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サウジアラビアでのダカールラリーを、ホンダが2連覇!

総合2位はブラベックが入り、ホンダは1987年以来となる1-2フィニッシュでサウジアラビアに舞台を移してからのダカールラリーで2連覇を達成。総合3、4位はKTMファクトリーのサンダーランドと、ルーキーのダニエル・サンダース。そして総合5位には、プライベーター最上位となるスカイラー・ハウズ(KTM)が入賞。6位はシェルコファクトリーのロレンゾ・サントリーニでした。

この大会不調のヤマハファクトリーですが、唯一ステージ12まで生き残ったエイドリアン・ファン・ベヴェレンのWR450Fラリーがスタート後30分でマシントラブルを発生! アンドリュー・ショート、ジェイミー・マッキャニー、フランコ・カイミ、ロス・ブランチに続き、最後の最後でリタイアとなり、最終日のゴールに辿り着けませんでした・・・。

K.ベナバイズは1989年生まれのアルゼンチン人ライダー。エンデューロ界で多くの実績を残し、2015年からラリーに転向。2016年、初のダカールでは総合4位を記録。2017年は直前のケガで参戦を断念。2018年は総合2位、2019年は総合5位、そして2020年はマシントラブルで19位に沈みましたが、2021年ついに悲願のダカール勝利を記録しました。

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KTM勢に3回ステージ優勝は奪われるものの、それ以外すべてのステージ優勝を独占したHRC=ホンダ・レーシングの、大勝利と言える2021年大会でした。熱戦が続いた2週間のアドベンチャーが終わるのは寂しいですが、来年のダカールラリーが更に盛り上がることを期待したいです!

#DAKAR2021 - Stage 12 - Yanbu / Jeddah - Bike/Quad Highlights

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