先日、SBKのテストがスペイン・ヘレスで行われました。気になるトップタイムをマークしたのは、昨年度に2連覇を達成したカワサキのエース、ジョナサン・レイでした! これに続いたのはチームメイトのトム・サイクス、そしてドゥカティのふたり・・・今年も「緑」と「赤」のチャンピオン争いになるのですかね・・・?

帰ってきたアノ人が4位!

下位に沈むことのない、絶対的な安定感と速さでSBK連覇を達成したレイは、ヘレスのコースで1分40.162のタイムを記録。これにわずかに遅れ(1分40.422)2位になったのは昨年度ランキング2位のサイクス。近年、SBKで最強チームと呼ばれるカワサキファクトリーは、2017年もチャンピオン最有力候補・・・と言えるでしょう。

ウィンターテスト仕様のカワサキZX-10Rを駆るJ.レイ。フェアリング前面の雪の結晶のグラフィックの中に「冬」の漢字が入っているのがユニークですね。3連覇に向けて好スタートを切りました。

photos.worldsbk.com

3位には昨年ランキング3位の、ドゥカティファクトリーのチャズ・デイビスがつけました。昨年の後半戦は連戦連勝で、ランキング2位のサイクスをギリギリまで追い詰めました。今年も打倒カワサキファクトリーの最右翼にいることは、間違いないです。

4位のタイムはデイビスのチームメイトとして、SBKに復帰したマルコ・メランドリが記録。なお、上位勢のここまでが1分40秒台をマークしています。ここ数年は迷走?気味だったメランドリのレース活動でしたが、MotoGPの5勝含む世界ロードレース選手権通算22勝、SBK通算19勝の実力は誰もが認めるところです。復活を期待しましょう!

ホンダは9位・・・これからの熟成に期待!

5位はヤマハ2年目のアレックス・ローズ。昨年は期待はずれの低迷ぶりだったヤマハでしたが、今年はぜひカワサキとドゥカティの2強に食い込む走りを願いたいです。一方ホンダからヤマハに移籍したマイケル・ファン・デル・マークは、10番手タイムを記録しています。

テストの舞台となった、スペインのヘレスサーキット。

photos.worldsbk.com

6〜8位は、シャビ・フォレス(ドゥカティ)、ロレンゾ・サバドーリ(アプリリア)、ジョルディ・トーレス(BMW)の順。サバドーリとユージン・ラバティが属する英国系チーム、ミルウォーキーは、昨年のBMWから今年はアプリリアRSV4 RFにマシンをスイッチ。今年の注目チームのひとつと言えるでしょう。

今年新型CBRを投入するホンダですが、元MotoGP王者で、昨年雨のレースでSBK1勝をあげたニッキー・ヘイデンは9番手タイムでした。新たなパートナーとなったステファン・ブラドルは12位。ともに精力的に周回を重ね、新型CBRのチェックを主目的に今回のテストにのぞんだことがうかがえます。長年SBKでの雌伏が続いたホンダですが、本番まで新型CBRをどこまで仕上げるか・・・楽しみですね!

今年のSBKの開幕戦は、来月の2月24〜26日に、オーストラリアのフィリップ・アイランドで行われます。今年もアツいSBKのバトルに乞うご期待です!